8.2.14 .mngsvrutilrc(mngsvrutilコマンドのクライアント側定義ファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
J2SEのプロパティファイル形式です。
(2) ファイルの格納先
各OSユーザのホームディレクトリ
(3) 機能
mngsvrutilコマンドのオプションのデフォルト値を設定できます。
(4) 反映のタイミング
設定ファイルの変更後,次回mngsvrutilコマンドの発行時に更新情報が反映されます。
(5) 指定できるキー
クライアント側定義ファイルで指定できるキーとその内容および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。
キー名称 |
内容 |
指定可能値 |
デフォルト |
VR |
---|---|---|---|---|
-mオプションに指定するManagement Serverのホスト名,およびポート番号を設定します。 (設定例) mngsvrutil.connect.host=localhost:28080
|
次のどちらかを指定します。
|
なし |
06-00 |
|
-pオプションに指定するパスワードを設定します。なお,パスワードを設定していない場合,このキーは必要ありません。 (設定例) mngsvrutil.connect.password=admin 管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,このプロパティの指定は無視されます。 |
Management Serverの管理ユーザアカウントのパスワード |
なし |
06-00 |
|
-uオプションに指定するユーザIDを設定します。 (設定例) mngsvrutil.connect.userid=admin 管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,このプロパティの指定は無視されます。 |
Management Serverの管理ユーザアカウントのユーザID |
なし |
06-00 |
|
-oオプションに指定する出力ファイル名を設定します。 (設定例) Windowsの場合 mngsvrutil.output.file=C:/tmp/output.txt UNIXの場合 mngsvrutil.output.file=/tmp/output.txt |
ファイル名(絶対パス) |
なし |
06-00 |
|
-fオプションに指定する出力形式を設定します。 CSV形式で出力する場合はcsv,SNMP連携形式で出力する場合はsnmpを指定します。 (設定例) mngsvrutil.output.format=csv |
指定できる文字列を次に示します。
|
csv |
06-00 |
|
-hオプションを指定する場合はtrueを,指定しない場合はfalseを設定します。なお,大文字と小文字は区別されません。 (設定例) mngsvrutil.output.suppress_header=true |
指定できる文字列を次に示します。
|
false |
06-00 |
|
-tオプションに指定する論理サーバ名,またはホスト名を指定します。 (設定例) mngsvrutil.target_name=myServer サブコマンドの対象となるターゲット名称(論理サーバ名またはホスト名)を指定します。 運用管理ポータルの「論理サーバの構成定義」の定義に従います。 IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※1
|
次のどれかを指定します。
|
なし |
06-00 |
|
-kオプションに指定するターゲット種別を指定します。 (設定例) mngsvrutil.target_kind=host |
指定できる文字列を次に示します。
|
logicalServer |
06-00 |
|
-tオプションに指定する論理サーバ名を設定します。このキーは互換用です。mngsvrutil.target_nameを使用することをお勧めします。mngsvrutil.target_nameと同時に指定した場合は,mngsvrutil.target_nameの指定が有効になります。 (設定例) mngsvrutil.target_server_name=myServer |
英数字および記号で表記します。 |
なし |
06-00 |
- 注1
-
各キーが存在しない,または誤っている場合はデフォルト値を仮定します。
- 注2
-
パスワードなどの情報が含まれるため,適切にファイルパーミッションを設定してください。
- 注3
-
ASCII文字以外の文字を記述する場合は,設定ファイルの文字エンコーディングとmngsvrutilコマンド実行時のOSロケールの文字エンコーディングを合わせてください。また,日本語を使用する場合にエスケープシーケンスを含めた文字列で指定しないでください。
- 注4
-
JP1/Cm2/ESA for Extension Mib Runtime,またはJP1/Cm2/Extensible Agent for Extension Mib Runtimeを利用してSNMP連携をする場合,JP1/Cm2/ESA for Extension Mib Runtime,またはJP1/Cm2/Extensible Agent for Extension Mib Runtimeの実行ユーザのホームディレクトリ以下に設定ファイルを準備してください。
- 注※1
-
運用管理ドメイン内で運用管理エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192\\.168\\.0\\..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。
ただし,"\\"は1文字の"\"に置き換えられてしまうため,"\"を指定する場合は2文字連続して指定してください。指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192\\.168\\.0\\.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。
- 注※2
-
mngsvrutil.target_nameキーとmngsvrutil.target_server_nameキーの指定と,mngsvrutilコマンドの-kオプションおよび-tオプションの指定の関係については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvrutil(Management Serverの運用管理コマンド)」を参照してください。