5.2.2 usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
Win32のバッチファイル形式のファイルです。
次のようにキーを指定します。
set <キー名称>=<値>
(2) ファイルの格納先
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\usrconf\
(3) 機能
サーバ管理コマンドを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。なお,このファイルは,Windows用です。
(4) 指定できるキー
指定できるキーとデフォルト値を次の表に示します。
キー名称 |
内容 |
デフォルト |
---|---|---|
指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。次のJavaVMのオプションを指定できます。
|
デフォルト値については「5.2.2(6) サーバ管理コマンドでのJavaVMオプションのデフォルト値」を参照してください。 |
|
設定されている値をクラスパスに追加します。複数指定したい場合は,セミコロン(;)で区切ってください。 |
なし |
|
設定されている値をライブラリ検索パス環境変数に追加します。複数指定したい場合は,セミコロン(;)で区切ってください。 |
なし |
(5) USRCONF_JVM_ARGSに指定できるJavaVMのオプション(usrconf.batの場合)
ここでは,USRCONF_JVM_ARGSに指定できるJava HotSpot VMのオプション,およびオプションを指定する場合の注意事項について説明します。
USRCONF_JVM_ARGSに指定できるJava HotSpot VMのオプションを次の表に示します。なお,「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。
オプション名 |
内容 |
指定可能値 |
VR |
---|---|---|---|
-Xms |
Javaヒープの初期サイズを設定します。 |
入力は制限されません。 |
06-00 |
-Xmx |
Javaヒープの最大サイズを設定します。
|
入力は制限されません。 |
06-00 |
-Xss |
1スタック領域の最大サイズを設定します。 |
入力は制限されません。 |
06-00 |
-Xdebug |
デバッガが有効な状態で起動します。 |
入力は制限されません。 |
06-00 |
-Xrun |
ライブラリをロードします。 |
入力は制限されません。 |
06-00 |
-Dejbserver.log.directory |
ログファイルの出力先のパスを指定します。ディレクトリのパスの区切り記号には,"\"を使用してください。 |
入力は制限されません。 |
06-00 |
-XX:MetaspaceSize |
Metaspace領域のFullGCのしきい値を変更する計算に使用する値であり,しきい値の最低値となる値を指定します。 |
入力は制限されません。 |
09-70 |
-XX:MaxMetaspaceSize |
Metaspace領域の最大サイズを指定します。 |
入力は制限されません。 |
09-70 |
(6) サーバ管理コマンドでのJavaVMオプションのデフォルト値
サーバ管理コマンドでのJavaVMオプションのデフォルト値を示します。
-
-Xmx512m
(7) 記述例
set USRCONF_JVM_ARGS=-Xms64m -Xmx512m set USRCONF_JVM_CLASSPATH=C:\home\lib\mylib.jar set USRCONF_JVM_LIBPATH=C:\home\bin
(8) 注意事項
-
コマンドプロンプトで設定されているCLASSPATH環境変数は,サーバ管理コマンドには無効ですが,そのほかの環境変数(PATHなど)は有効です。
-
指定する値に次の文字を使用しないでください。
",&,|,<,>
-
USRCONF_JVM_ARGSで指定を省略したJavaVMのオプションは,JavaVMのデフォルト値で適用されます。JavaVMのデフォルト値については,「14.4 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプションのデフォルト値」を参照してください。ただし,-Dejbserver.log.directoryを指定しない場合は,<Cosminexusインストールディレクトリ>/CC/admin/logs/が適用されます。
-
Management Serverを使用するEclipseプラグインを用いて操作を行う場合は,このファイルの指定は無効です。Management Serverを使用するEclipseプラグインを用いて操作を行う場合は,運用管理エージェント用オプション定義ファイル(adminagentuser.cfg)に指定してください。