4.2.2 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
Javaプロパティ形式です。
(2) ファイルの格納先
コマンドを実行するOSユーザのホームディレクトリに格納します。
(3) 機能
Smart Composer機能で提供するコマンドの共通引数のデフォルト値を設定します。このファイルはクライアントごとに個別にデフォルト値を設定する場合に使用します。
次のテンプレートファイルをコピーして利用してください。
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\.cmxrc
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/.cmxrc
(4) 設定できるキー
指定できるキーについて次に示します。なお「省略値」とは,パラメタの指定がない場合に仮定される値です。
「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。
キー名称 |
内容 |
指定可能値 |
省略値 |
VR |
---|---|---|---|---|
cmx.connect.host※1 |
共通引数の-mオプション省略時に仮定するホスト名,およびIPアドレスを設定します。 IPアドレスは,メタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用できるローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスを採用します。※2 |
指定できる値を次に示します。
|
なし |
06-50 |
cmx.connect.userid |
共通引数の-uオプション省略時に仮定するユーザIDを設定します。 管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,このキーの指定は無視されます。 |
Management Serverの管理ユーザアカウントのユーザID |
なし |
06-50 |
cmx.connect.passwd |
共通引数の-pオプション省略時に仮定するパスワードを設定します。 管理ユーザアカウントの省略機能が有効の場合,このキーの指定は無視されます。 |
Management Serverの管理ユーザアカウントのパスワード |
なし |
06-50 |
cmx.wait |
共通引数の-waitオプションをデフォルトにする場合は,trueを,-nowaitオプションをデフォルトにする場合は,falseを設定します。 |
指定できる文字列を次に示します。
|
false |
06-50 |
cmx.verbose |
共通引数の-verboseオプションをデフォルトにする場合は,trueを,-noverboseオプションをデフォルトにする場合は,falseを設定します。 |
指定できる文字列を次に示します。
|
false |
06-50 |
cmx.websystem.name |
次に示すコマンドの-sオプション省略時に,Webシステム名を設定します。
|
Webシステム名 |
なし |
07-50 |
cmx.lb※4 |
cmx_delete_systemコマンドの-lbオプション省略時に,負荷分散機の仮想サーバに対する動作を設定します。
|
指定できる文字列を次に示します。
|
なし |
07-10 |
cmx.encoding |
cmx_export_modelコマンドの-encodingオプション省略時に仮定する文字エンコーディングを指定します。 指定できる値については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_export_model(簡易構築定義ファイルの出力)」を参照してください。 |
文字エンコーディング名 |
UTF-8 |
07-50 |
cmx.indent |
cmx_export_modelコマンドの-indentオプション省略時に仮定するインデントサイズを指定します。 指定できる値については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_export_model(簡易構築定義ファイルの出力)」を参照してください。 |
0〜8の整数 |
2 |
07-50 |
cmx.myhost |
cmx_export_modelコマンドの-myhostオプション省略時に仮定する運用管理サーバマシンのホスト名を指定します。 指定できる値については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_export_model(簡易構築定義ファイルの出力)」を参照してください。 |
ホスト名 |
なし |
07-50 |
- 注※1
-
次の場合にmserver.propertiesのwebserver.connector.http.bind_hostに値を指定しているときは,cmx.connect.hostキーにも同じ値を指定してください。
-
J2EEアプリケーションを実行するシステムをホスト単位管理モデルで運用する場合
-
バッチアプリケーションを実行するシステムの場合
-
- 注※2
-
運用管理ドメイン内で運用管理エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192\\.168\\.0\\..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。
指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192\\.168\\.0\\.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。
IPアドレスを正規表現で指定する場合は,次の点に注意してください。
-
\を指定する場合は2文字連続して(\\)指定してください。\\は1文字の\に置き換えられます。
-
コロン(:)を使用しないでください。コロン以降はポート番号とみなされます。
mserver.properteisのwebserver.connector.http.bind_hostに値を指定しているときは,同じ値を指定してください。
-
- 注※3
-
cmx_build_systemコマンド実行時に,-fオプションを指定している場合は,キーの設定は無効になります。
- 注※4
-
バッチアプリケーションを実行するシステムでは使用できません。
- 注※5
-
cmx.websystem.nameキーを設定している場合に,cmx_list_modelコマンドを使用して,登録されているすべてのWebシステムの情報モデルを取得するときは,-allオプションを指定してください。
(5) 記述例
cmx.connect.host=localhost:28080 cmx.connect.userid=admin cmx.connect.passwd=p1574809 cmx.wait=true #cmx.verbose=false cmx.websystem.name=MyWebSystem cmx.lb=deletevs
(6) 注意事項
-
このファイルには,ユーザIDやパスワードなどを記載するため,適切にファイルのアクセス権を設定してください。
-
ASCII文字以外の文字を記述する場合は,設定ファイルの文字エンコーディングとSmart Composer機能のコマンド実行時のOSロケールの文字エンコーディングを合わせてください。また,日本語を使用する場合にUnicodeエンコードされた文字(Unicode-encoded character)を含めた文字列で指定しないでください。
-
各パラメタが存在しない,または誤っている場合はデフォルト値を仮定します。
-
設定値(true,false)は,大文字,小文字の区別はしません。