3.2.5 usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
次のようにキーを指定します。
<キー名称> = <値>
- 指定方法
-
-
改行までが値になります。
-
#で始まる行はコメントとみなされます。
-
値が存在しない行を定義した場合,その行は無視されます。
-
値の後ろには,空白やコメントなどの文字列は追加できません。追加した場合,不正な値と解釈されます。
(例) <キー名称> = <値> #<コメント>
-
実行時の文字エンコーディングと異なる文字エンコーディングでは記述できません。
-
CJBATCHUSRCONFDIRに指定するパスは絶対パスで指定してください。
-
(2) ファイルの格納先
環境変数CJBATCHUSRCONFDIRにusrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)の格納先のパスを設定するか,バッチアプリケーションで使用するコマンドを実行するディレクトリにusrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)を格納してください。usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)は,バッチアプリケーションで使用するコマンドを実行する実行時に,次の順で検索されます。
-
環境変数(CJBATCHUSRCONFDIR)に設定したディレクトリ
-
cjexecjobコマンド(バッチアプリケーション実行コマンド)を実行したディレクトリ
(3) 機能
バッチアプリケーションを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。
バッチアプリケーションの実行中に,このファイルの内容を変更した場合,変更した内容は次にバッチアプリケーションを実行したときに反映されます。
(4) 定義値
バッチアプリケーションで使用するコマンドを実行する場合,スケジューリング機能を使用するか,使用しないかによって有効となるオプションが異なります。
バッチアプリケーションで使用するコマンドごとに次の表に示します。
オプション名 |
cjexecjob |
cjkilljob |
cjlistjob |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
スケジューリング機能未使用 |
スケジューリング機能使用 |
スケジューリング機能未使用 |
スケジューリング機能使用 |
スケジューリング機能未使用 |
スケジューリング機能使用 |
|
add.jvm.arg |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
add.class.path |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
batch.ctm.enabled |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.directory |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.lockInterval |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.lockRetryCount |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.maintenance.filenum |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.maintenance.filesize |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.message.filenum |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.message.filesize |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
batch.log.stdout.enabled |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
batch.request.timeout |
− |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
batch.schedule.group.name |
− |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
batch.vbroker.agent.addr |
− |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
batch.vbroker.agent.port |
− |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
(5) 指定できるキー
指定できるキーとデフォルト値を次の表に示します。
- 注意事項
-
ファイル内でマルチバイト文字を使用する場合は,次の個所で使用しているマルチバイト文字とエンコードを統一してください。
-
usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)
-
cjexecjobコマンド(バッチアプリケーション実行コマンド)の引数
-
バッチアプリケーションのソースコード(java.lang.System.outまたはjava.lang.System.err)
-
キー名称 |
内容 |
デフォルト値 |
---|---|---|
指定された値をバッチサーバ上のバッチアプリケーションに渡します。次のオプションを指定できます。
次に示すプロパティは指定できません。
なお,システムプロパティを指定したい場合は,"-D"を利用しないで,usrconf.propertiesファイルに指定します。 |
なし |
|
設定されている値をバッチサーバ上にあるバッチアプリケーションクラスローダのクラスパスに追加します。このキーに指定できるJavaVMのオプションは1個だけです。複数指定する場合は,新たにadd.class.pathを追加します。 なお,スペースを含むパスを指定する場合,パスをダブルクォーテーション(")で囲む必要はありません。また,ダブルクォーテーションでの指定は有効となりません。 コンテナ拡張ライブラリ用のJARを指定する場合はバッチサーバ用オプション定義ファイルでadd.class.pathキーを指定してください。 |
なし |
|
スケジューリング機能を使用するかどうかを指定します。
|
false |
|
ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。ログ出力先のパスを絶対パス,または相対パスで指定します。次の文字が指定できます。
180バイトを超えるパス(相対パス指定の場合,カレントディレクトリまでの絶対パスと相対パスの合計)を指定した場合は,KDJE40059-Wのメッセージが出力され,デフォルト値が使用されます。デフォルト値が180バイトを超える場合は,ログの初期化に失敗し,異常終了します。ディレクトリにアクセス権がない場合や,ファイル名を指定した場合は,KDJE55039-Wのメッセージが出力され,コマンドが終了します。 Windowsの場合,UNC名を含むパスは指定できません。UNIXの場合,nfsマウントされたディスク上へのパスは指定できません。 |
<Application Server インストールディレクトリ>\CC\batch\logs |
|
ログファイルの排他処理に失敗したときのリトライ間隔(単位:ミリ秒)を0〜2147483647の整数値で指定します。0を指定した場合は即時にエラーとなります。 バッチアプリケーションで使用するコマンドがKDJE55042-Eメッセージを出力して終了する場合に使用されます。 Windowsの場合,batch.lockRetryCountの値とbatch.log.lockIntervalの値を掛けた値が0〜2147483647の範囲になるように指定します。 Windowsの場合,排他処理の待ち時間として,batch.log.lockRetryCountの値とbatch.log.lockIntervalの値を掛けた値が使用されます。 |
10 |
|
ログファイルの排他処理に失敗したときのリトライ回数(単位:回)を1〜2147483647の整数値で指定します。 バッチアプリケーションで使用するコマンドがKDJE55042-Eメッセージを出力して終了する場合に使用されます。 |
1000 |
|
バッチアプリケーションで使用するコマンドの保存用ログファイルの面数を指定します。 1〜64の整数値で指定します。面数を変更する場合には,該当するログファイルに出力しているバッチアプリケーションで使用するコマンド(cjexecjob,cjkilljob,cjlistjob)をすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。 |
2 |
|
バッチアプリケーションで使用するコマンドの保守用ログファイルのファイルサイズ(単位:バイト)を指定します。 4096〜16777216の整数値で指定します。サイズを変更する場合には,該当するログファイルに出力しているバッチアプリケーションで使用するコマンドをすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。 |
1048576 |
|
バッチアプリケーションで使用するコマンドのメッセージログファイルの面数を指定します。 1〜64の整数値で指定します。面数を変更する場合には,該当するログファイルに出力しているバッチアプリケーションで使用するコマンドをすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。 |
2 |
|
バッチアプリケーションで使用するコマンドのメッセージログファイルのファイルサイズ(単位:バイト)を指定します。 4096〜16777216の整数値で指定します。サイズを変更する場合には,該当するログファイルに出力しているバッチアプリケーションで使用するコマンドをすべて停止し,ログファイルとmmapディレクトリ以下のログ管理ファイルを別のディレクトリへ移動,または削除してください。 |
1048576 |
|
バッチ実行コマンドの標準出力に,バッチジョブ投入コマンドが出すメッセージを出力するかを指定します。
|
true |
|
バッチ実行コマンドとバッチサーバ間の通信タイムアウト時間を0〜2147483647(秒単位)で指定します。0を指定すると無限に待ち続けます。 |
0 |
|
バッチサーバのスケジュールグループ名を英数字,およびアンダースコア「_」を使った1〜63文字の文字列で指定します。 |
JOBGROUP |
|
OSAgentが使用しているIPアドレスを指定します。複数のIPアドレスが振り分けられている環境で指定します。 |
なし |
|
OSAgentに接続するためのポート番号を1〜65535の整数で指定します。 |
14000 |
(6) 注意事項
-
add.jvm.argキーで--add-modulesおよび--module-pathオプションを指定しないでください。指定した場合は,動作を保証しません。