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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


付録I Smart Composer機能で使用できる抽象パラメタ(V9互換モードの場合)

Smart Composer機能では,互いに関連があるパラメタを一つにまとめたパラメタとして提供しています。これを抽象パラメタといいます。抽象パラメタとは,個々の製品のそれぞれ具体的な実パラメタではなく,システム設計の見地からシステムの性能要件として定義されるパラメタのことをいいます。Smart Composer機能では,次の抽象パラメタを使用します。

リクエスト最大同時処理数

一つのサービスユニットでの,リクエストの最大同時処理数です。リクエストとは,クライアントから送られるHTTPリクエストに端を発する,一連の業務処理をいいます。

cmx_trans_paramコマンドを実行すると,定義した抽象パラメタの値が,展開規則に従って複数の実パラメタとして展開されます。なお,そのほかの実パラメタについては,パラメタのデフォルト値を使用します。それぞれのパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4. Smart Composer機能で使用するファイル」を参照してください。

抽象パラメタの展開機能は,物理ティアがcombined-tier構成の場合だけ利用できます。combined-tier以外の物理ティアの場合は,Smart Composer機能を利用しない場合のWebシステム構築と同様のパラメタ定義設計が必要です。

ここでは,抽象パラメタの展開,および抽象パラメタによって展開される実パラメタについて説明します。

〈この節の構成〉