付録D.1 システムの起動手順
システムの起動手順について説明します。
- 注意事項
-
システムでは,システム構成によって,アプリケーションサーバだけを起動する場合と,アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合があります。
アプリケーションサーバのほかに,統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合,次の点に注意してください。
-
統合ネーミングスケジューラサーバの起動順序は任意です。
-
以降の項では,アプリケーションサーバ,および統合ネーミングスケジューラサーバの起動手順について説明します。
なお,データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどの関連製品は起動済みであることを前提に説明します。データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどを使用している場合は,必要に応じてあらかじめ起動しておいてください。
(1) アプリケーションサーバの起動の流れ
システムで使用するアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
ここでは,標準システム構成の場合と,CTMを使用する構成の場合のアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
アプリケーションサーバの起動の流れを次の図に示します。
図中の1.〜10.について説明します。
-
システム起動時の環境変数の設定
環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録D.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。
-
PRFデーモンの起動
cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録D.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。
-
スマートエージェントの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
osagentコマンドでスマートエージェントを起動します。起動方法については,「付録D.2(3) スマートエージェントの起動」を参照してください。
-
CTMドメインマネジャの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
ctmdmstartコマンドでCTMドメインマネジャを起動します。起動方法については,「付録D.2(4) CTMドメインマネジャの起動」を参照してください。
-
CORBAネーミングサービスの起動
J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスは,J2EEサーバ起動時にインプロセスで起動することを推奨します。
アウトプロセスでの起動方法については,「付録D.2(5) CORBAネーミングサービスの起動」を参照してください。
-
CTMデーモンの起動
CTMを使用しない場合,この操作は不要です。
ctmstartコマンドでCTMデーモンを起動します。起動方法については,「付録D.2(6) CTMデーモンの起動」を参照してください。
-
J2EEサーバの起動
cjstartsvコマンドでJ2EEサーバを起動します。起動方法については,「付録D.2(7) J2EEサーバの起動」を参照してください。
-
リソースの開始
リソースを使用しない場合,この操作は不要です。
また,J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを利用する場合もこの操作は不要です。
サーバ管理コマンドでリソースを開始します。開始方法については,「付録D.2(8) リソースの開始」を参照してください。
-
J2EEアプリケーションの開始
サーバ管理コマンドでJ2EEアプリケーションを開始します。なお,リソースアダプタを含んだJ2EEアプリケーションの場合,J2EEアプリケーションに含まれるすべてのリソースアダプタが同時に開始されます。開始方法については,「付録D.2(9) J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。
-
Webサーバの起動
起動方法については,ご使用のWebサーバのマニュアルを参照してください。
なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,この順序で起動することでJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを制御できます。Webサーバ起動後,WebクライアントからのJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを開始します。開始方法については,「付録D.2(10) Webサーバの起動」を参照してください。
(2) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ
統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れを次の図に示します。
図中の1.〜6.について説明します。
-
システム起動時の環境変数の設定
環境変数を設定します。環境変数の設定方法については,「付録D.2(1) システム起動時の環境変数の設定」を参照してください。
-
PRFデーモンの起動
cprfstartコマンドでPRFデーモンを起動します。起動方法については,「付録D.2(2) PRFデーモンの起動」を参照してください。
-
スマートエージェントの起動
osagentコマンドでスマートエージェントを起動します。起動方法については,「付録D.2(3) スマートエージェントの起動」を参照してください。
-
CTMドメインマネジャの起動
ctmdmstartコマンドでCTMドメインマネジャを起動します。起動方法については,「付録D.2(4) CTMドメインマネジャの起動」を参照してください。
-
CORBAネーミングサービスの起動
CTM用のグローバルCORBAネーミングサービスを起動します。起動方法については,「付録D.2(5) CORBAネーミングサービスの起動」を参照してください。
-
CTMデーモンの起動
ctmstartコマンドでCTMデーモンを起動します。起動方法については,「付録D.2(6) CTMデーモンの起動」を参照してください。