car_tar_gz(coreアーカイブ機能)
形式
car_tar_gz [-i <実行ファイル名>] [-f] [-s|-S] [<coreファイル名>] > <出力ファイル名>
機能
coreファイルと関連するライブラリなどをまとめて,一つのアーカイブファイルに出力します。car_tar_gzコマンドはgzipコマンドを使用して圧縮します。なお,このコマンドはUNIX用です。
引数
- -i <実行ファイル名>
-
実行ファイル名を指定します。
- -f
-
パス名付きでライブラリなどのファイルを取得します。
- -s
-
出力するアーカイブファイルのサイズ(単位:バイト)を報告します。
この場合,アーカイブファイルは出力されません。
- -S
-
アーカイブファイルを作成するための,シェルスクリプトを出力します。
このオプションを指定する場合,<出力ファイル名>には,シェルスクリプト名を指定してください。
出力されたシェルスクリプトを実行すると,アーカイブファイルが出力されます。
- <coreファイル名>
-
coreファイル名を指定します。省略した場合,"core"が指定されます。
- <出力ファイル名>
-
アーカイブファイル,またはシェルスクリプトのファイル名を指定します。
入力例
- アーカイブファイルを作成する場合
car_tar_gz -f core.8326 > corefile.tar.gz
- アーカイブファイルのサイズを調べる場合
car_tar_gz -s core.8326
- シェルスクリプトからアーカイブファイルを作成する場合
-
-
シェルスクリプトを作成します。
car_tar_gz -S core.8326 > collect_cores.csh
-
シェルスクリプトに実行権を付与します。
chmod +x ./collect_cores.csh
-
シェルスクリプトを実行して,アーカイブファイルを作成します。
./collect_cores.csh > corefile.tar.gz
-
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
出力メッセージ
次のメッセージを出力した場合,正常なアーカイブファイルは出力されません。
項番 |
エラーメッセージ |
説明 |
---|---|---|
1 |
usage: car_tar_gz [ -i executable-file ] [ -f ] [ -s | -S ] [ core-file ] |
コマンドの引数が不正です。 |
2 |
car_tar_gz: inner error! |
car_tar_gzコマンドの内部エラーです。 |
3 |
car_tar_gz: cannot create temporary name |
一時的に使用するファイルが作成できません。 カレントディレクトリにある,ファイルcar_exec??(??は00〜99)を削除するか,移動してください。 |
4 |
car_tar_gz: 〜 : file not found |
ファイルが見つかりません。 coreファイルおよび-iオプションで指定した実行ファイルを確認してください。 |
5 |
car_tar_gz: 〜 : not supported platform |
サポートしていないOSです。 |
注意事項
-
カレントディレクトリに書き込み権限が必要です。
-
同じディレクトリ下で,同じcoreファイルまたは作成時間が同じcoreファイルに対して,car_tar_Zコマンドおよびcar_tar_gzコマンドは同時に実行できません。
-
システムにtarコマンドおよびgzipコマンドがインストールされている必要があります。
-
car_tar_gzコマンド実行中に強制終了した場合,カレントディレクトリにcar_tar_gzコマンドが作成した一時的なファイルやディレクトリが残ります。
一時的に作成されるファイル:car_exec??(??は,00〜99)
一時的に作成されるディレクトリ:carYYMMDDhhmm/(YYMMDDhhmmは,coreファイルの作成年月日時分)