rasetup(仮想サーバへのセットアップ・アンセットアップ)
形式
- セットアップする場合(形式1)
rasetup -vm -dir <定義ファイル格納ディレクトリ>
- アンセットアップする場合(形式2)
rasetup -vm -clean
- セットアップの完了を確認する場合(形式3)
rasetup -vm -check
機能
仮想サーバマネージャと連携して,仮想サーバ上にシステム環境をセットアップまたはアンセットアップする機能を呼び出して実行します。このコマンド実行時のログファイルの出力先,ファイルサイズなどは,rasetup.cfgで設定します。rasetup.cfgについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「9.2.2 rasetup.cfg(rasetupコマンド用設定ファイル)」を参照してください。
引数
- -vm
-
仮想サーバへのセットアップまたはアンセットアップする機能を使用します。必ず指定してください。
- -dir <定義ファイル格納ディレクトリ>
-
システム環境のセットアップで使用する定義ファイルを格納したディレクトリを指定します。
- -clean
-
rasetup -vmコマンドでセットアップしたシステム環境をアンセットアップします。
- -check
-
システム環境のセットアップ処理が完了したかどうかを確認します。
システムのセットアップ処理が完了していない(未構築の状態,または前回の構築で失敗した状態)場合,コマンドは終了コード103で終了します。
戻り値
-
-checkオプションを実行した場合
- 0:
-
仮想サーバ上にシステム環境のセットアップが完了しました。
- 1:
-
実行時エラーが発生しました。
- 2:
-
シンタックスエラーが発生しました。
- 103:
-
仮想サーバ上でシステム環境のセットアップ処理が完了していません。
-
-checkオプション以外を実行した場合
- 0:
-
正常終了しました。
- 1:
-
実行時エラーが発生しました。
- 2:
-
シンタックスエラーが発生しました。
注意事項
-
コマンドを実行できるユーザは次のとおりです。次に示すユーザ以外がコマンドを実行した場合,エラーとなります。
- Windowsの場合
-
管理者特権のあるユーザ
- UNIXの場合
-
スーパーユーザ(root権限のあるユーザ)
-
次の環境で-cleanオプションを指定してコマンドを実行すると,エラーメッセージが出力され,コマンドの処理を終了します。
-
セットアップを実行していない環境
-
一度-cleanオプションを指定したコマンド(アンセットアップ)を実行した環境
-
このコマンド以外でセットアップしたシステム環境
-
-
このコマンドで呼び出される機能を起動するために必要な環境変数はありません。ただし,セットアップ完了後にApplication Serverのコマンドを実行する場合などは,必要に応じて環境変数を設定する必要があります。
-
Component Container管理者,およびManagement Server管理グループに設定するユーザおよびグループは,OSにあらかじめ登録しておいてください。OSに登録されていないユーザまたはグループを指定した場合は,セットアップ処理でエラーとなります。
-
このコマンドの引数に指定するファイル,およびそのファイルを格納するディレクトリの名称には次の文字を使用しないでください。使用した場合にはエラーとなり,コマンドの処理が中断されます。
# % ?
-
コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。外部から停止した場合,プロセスが残ってしまうことがあります。再度このコマンドを実行してもエラーが発生する場合は,OSを再起動してください。