ctmchpara(スケジュールキューの同時実行数の変更)
形式
ctmchpara [-h] [-CTMDomain <CTMドメイン名称>] [-CTMID <CTM識別子>] [-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>] [-CTMTimeOut <タイムアウト値>] -CTMQueue <スケジュールキュー名称> -CTMChangeCount <同時実行数>
機能
スケジュールキュー単位の同時実行数を変更します。同時実行数は,スレッド数を増減させることで変更します。
スレッドを増加する場合と減少する場合のコマンド完了については,次のように処理されます。
-
スレッドを増加する場合,スレッドの生成完了を待ち合わせます。
-
スレッドを減少する場合,リクエストの完了を待ってスレッドを消滅させますが,コマンドは待ち合わせません。
スレッド数はスケジュールキューの状態が次の場合に変更できます。なお,スケジュールキューの状態は,ctmlsqueコマンドで表示される"Status"を確認してください。
-
A:スケジューリング可能状態
-
H:スケジューリング閉塞中
-
C:スケジューリング可能閉塞
また,同時実行数を変更すると,CTMキューを共有するアプリケーションのスレッド数は平均化されます。
引数
- -h
-
コマンドの使用方法が表示されます。
- -CTMDomain <CTMドメイン名称>
-
同時実行数を変更するCTMデーモンのCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。
"CTM"または"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は"CTMDOMAIN"が設定されます。
- -CTMID <CTM識別子>
-
同時実行数を変更するCTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,ピリオド(.),またはアンダースコア(_)で指定します。
"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定しないでください。ピリオド(.)は,IPアドレスを指定する場合だけ使用できます。省略した場合は,IPアドレスでCTM識別子が設定されます。
例えば,ホストのIPアドレスが"172.17.112.43"のとき,"172.17.112.43"という文字列がCTM識別子となります。
- -CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>
-
マルチホームまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを指定します。値は1〜64文字の文字列で指定します。省略した場合は,hostnameコマンドで取得されるホスト名称が設定されます。
- -CTMTimeOut <タイムアウト値>
-
スケジュールキューの同時実行数変更処理の待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。"0"を指定した場合,無限に待ち続けます。省略した場合は"180"(秒)が設定されます。
- -CTMQueue <スケジュールキュー名称>
-
同時実行数を変更するスケジュールキューの登録名称を1〜63文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。
- -CTMChangeCount <同時実行数>
-
同時実行数の変更値を1からキューの共有数×127までの整数で指定します。CTMデーモン起動時に指定した-CTMDispatchParallelCountオプションの値(CTMデーモン起動時に-CTMDispatchParallelCount オプションを省略した場合は"255")より大きい値は指定できません。例えば,同時実行数を30から10に変更したい場合は,10を指定してください。
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 0以外:
-
コマンド処理中にエラーが発生しました。出力されたメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。
注意事項
-
バッチアプリケーションを実行するシステムでは,このコマンドを使用しないでください。使用した場合,システムの動作は不定となります。
-
スケジュールキューを共有しているJ2EEサーバ数より同時実行数を小さくする場合,各J2EEサーバにリクエストを送信するスレッド数は1となります。
-
このコマンドを実行するには,Session Beanのプールのインスタンス数を無制限または同時実行数の最大値"127"以上の値に設定してください。
-
J2EEアプリケーションを停止した場合,またはJ2EEサーバが異常終了した場合の同時実行数は次のように処理されます。
- コマンド実行前の場合:
-
該当するJ2EEアプリケーション分の同時実行数を減少させます。
- コマンド実行後の場合:
-
スケジュールキューの同時実行数の設定値は変更されません。
-
コマンドで設定した同時実行数および実行の成否は,変更先のCTMログ,またはctmlsqueコマンドで表示される"ParallelCount"で確認してください。