cjmsbroker(CJMSPブローカーの起動)
形式
cjmsbroker -name <インスタンス名称> -reset store -reset messages -reset durables -remove instance -varhome <ロケーション> -vmargs <引数1>[[<引数2>]...] -force -h | -help
機能
CJMSPブローカーインスタンスを起動します。
引数
- -name <インスタンス名称>
-
起動するCJMSPブローカーインスタンスの名称を指定します。同じホストで複数のCJMSPブローカーインスタンスを起動する場合は,異なるインスタンス名称を指定してください。デフォルト値はcjmsbrokerです。
インスタンスの命名規則を次に示します。
-
Windows環境の場合,予約デバイス名は指定できません。
(例)
AUX,CON,NUL,PRN,COM1- COM9,LPT1-LPT9
-
指定できる文字数は,OSで規定されたディレクトリ作成時の最大文字数と同じです。
-
英数字と特殊文字を組み合わせて指定します。ただし,Windows環境の場合,次に示す特殊文字は使用できません。
\ / : * ? ” < > |
UNIX環境の場合,使用できる文字はファイルシステムの仕様に依存します。
-
インスタンス名称に円マーク(\)またはスラッシュ(/)を使用した場合,動作保証しません。
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- -reset store
-
永続化データストアのコンフィグレーション値をリセットします。永続化データストアのコンフィグレーション値をリセットすると,永続化データストアにあるすべての永続化データが削除されます。
永続化データのうち,永続化メッセージだけを削除する場合は-reset messagesオプションを,永続化サブスクライバーだけを削除する場合は-reset durablesオプションを指定してください。
- -reset messages
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永続化データストアにある永続化データのうち,永続化メッセージだけを削除します。
- -reset durables
-
永続化データストアにある永続化データのうち,永続化サブスクライバーだけを削除します。
- -remove instance
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CJMSPブローカーインスタンス下にある永続化データストアやその他のファイル,およびディレクトリを削除します。ただし,propsディレクトリとログディレクトリは削除されません。
なお,-remove instanceオプションを使用する場合,次の点に注意してください。
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削除対象のCJMSPブローカーインスタンスは起動しないでください。
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-nameオプションでCJMSPブローカーインスタンスの名称を指定した場合,指定したインスタンスが削除されます。また,-nameオプションを指定しない場合,デフォルトのCJMSPブローカーインスタンス「cjmsbroker」が削除されます。
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cjmsbrokerコマンドはCJMSPブローカーインスタンスを起動するコマンドですが,-remove instanceオプションを指定した場合は,CJMSPブローカーインスタンスは起動されません。
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-remove instanceコマンドですでに削除されている場合やインスタンスファイルのリポジトリがすでに削除されている場合は,「Removing instance data」というメッセージが表示されます。
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- -varhome <ロケーション>
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varディレクトリの格納先を絶対パスで指定します。ただし,ネットワーク上のパスは指定できません。デフォルト値は<CJMSP_HOME>/varです。
格納先には書き込み権限と読み込み権限の両方を持つディレクトリを指定してください。読み込み権限しか持たないディレクトリを指定すると,エラーメッセージが表示されます。
また,指定したディレクトリが存在しない場合,または利用停止の場合,新しくディレクトリを作成します。
格納先に指定するパスの命名規則を次に示します。
-
Windows環境の場合,予約デバイス名は指定できません。指定した場合,エラーメッセージが表示されます。
(例)
AUX,CON,NUL,PRN,COM1- COM9,LPT1-LPT9
-
英数字と特殊文字を組み合わせて指定します。ただし,Windows環境の場合,次に示す特殊文字は使用できません。
\ / : * ? ” < > |
UNIX環境の場合,使用できる文字はファイルシステムの仕様に依存します。使用できない特殊文字を使用した場合,エラーメッセージが表示されます。
-
格納先に指定するパスはJavaの標準ファイルの構文規則に従います。
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- -vmargs <引数>
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JavaVMに渡す引数を指定します。指定できる引数はJava HotSpot VMの引数です。指定できる引数の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「14. JavaVM起動オプション」を参照してください。なお,-XX:-HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定した場合,CJMSプロバイダは-vmargsオプションを無視します。
JavaVMへはコマンドラインからだけ引数を渡せます。CJMSPブローカーインスタンスのコンフィグレーションファイルには,関連する設定プロパティはありません。
次の場合,引数全体をダブルクォーテーション(")で囲みます。
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引数に空白が含まれている場合
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引数にイコール(=)が含まれている場合
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引数を二つ以上指定する場合(各引数はスペースで区切る)
- (例)
cjmsbroker -vmargs "-Xms256m -Xmx1024m"
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Xms:最小ヒープサイズ
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Xmx:最大小ヒープサイズ
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m:容量単位(メガバイト)
上記の例では,最小ヒープサイズを256メガバイト,最大ヒープサイズを1ギガバイトに設定します。CJMSPブローカーのJavaVMのヒープサイズのデフォルト値は192メガバイトです。
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- -force
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ユーザの確認をしないで,動作を実行します。
- -h | -help
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ヘルプを表示します。
戻り値
- 0:
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正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
なお,-remove instanceオプションを指定した場合は,戻り値として次の値が返ります。
- 10:
-
削除対象のインスタンスが存在しません。
- 11:
-
削除対象のインスタンスは起動中です。
- 12:
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インスタンスの削除権限がありません。
- 13:
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インスタンスの削除中に内部エラーが発生しました。
- 14:
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インスタンスの削除中にI/Oエラー発生がしました。
注意事項
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インスタンスを作成するとディレクトリに書き込み権限が付与されますが,この権限は変更しないでください。読み込み権限しか持たないディレクトリをインスタンスとして指定すると,エラーメッセージが表示されます。
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jmsサービスまたはadminサービスのどちらかが起動された場合に,CJMSPブローカーは起動されます。