10.9.4 ワーカの設定(リダイレクタを使用した場合)
[ワーカの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
負荷分散値やリダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数などのワーカの情報を設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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次のどちらか一方の操作をします。
- Webサーバの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバ]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
- Webサーバクラスタの場合
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[サーバビュー]タブ−[論理Webサーバ]−[Webサーバクラスタ]−[<Webサーバクラスタ名>]−[<Webサーバ名>]をクリックします。
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[ワーカ]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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サーバの負荷分散値やリダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数などを指定します。
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HTTP Serverにエラーページの生成を委任する場合のエラーステータスコードを追加または削除する場合,次の操作をします。
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追加する場合は,論理サーバ名とエラーステータスコードを選択し,[追加]ボタンをクリックします。
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削除する場合は,論理サーバ名とエラーステータスコードを選択し,[削除]ボタンをクリックします。
表示されるメッセージを確認したあと,[戻る]アンカーをクリックして,設定画面に戻ります。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 負荷分散値/POSTデータサイズによる振り分けの定義,リダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数の定義
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- 論理サーバ名
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論理サーバ名が表示されます。V9互換モードではないJ2EEサーバも表示されます。V9互換モードではないJ2EEサーバは,リダイレクタによる連携ができません。
- ホスト名
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論理サーバが稼働するホスト名が表示されます。
- ワーカのタイプ
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論理サーバ名に表示されているクラスタのワーカのタイプ(workers.propertiesファイルのworker.<ワーカ名>.typeキー)を指定します。デフォルトは,「負荷分散」です。
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負荷分散
ラウンドロビン方式による振り分けで,論理サーバ名に表示されているクラスタをロードバランサ(ワーカ)として使用します。
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POSTデータ振り分け
POSTデータサイズによる振り分けで,論理サーバ名に表示されているクラスタをPOSTリクエスト振り分けワーカとして使用します。
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- 負荷分散値(負荷分散)
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負荷分散による振り分けの場合に,論理サーバ名に表示されているサーバの負荷分散値(workers.propertiesファイルのworker.<ワーカ名>.lbfactorキー)を指定します。設定する値は0よりも大きい値を指定してください。なお,値に小数値を指定できます。デフォルトは,「1」です。
- 上限値(POSTデータ振り分け)
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POSTデータサイズによる振り分けの場合に,論理サーバ名に表示されているサーバのPOSTデータサイズの上限値(workers.propertiesファイルのworker.<ワーカ名>.post_dataキー)を指定します。上限値には単位を指定できます。単位を指定する場合は,キロバイトのときは「K」または「k」を,メガバイトのときは「M」または「m」を指定値のあとに付けてください。単位を省略すると,バイトになります。単位を指定するかどうかによって,上限値に指定できる値が異なります。上限値に指定できる値の範囲を次の表に示します。
表10‒20 上限値に指定できる値の範囲 単位の指定
指定できる値の範囲
省略
1〜2147483648の整数
「K」または「k」
1〜2097152の整数
「M」または「m」
1〜2048の整数
論理サーバ名に表示されているサーバには,POSTデータサイズが上限値未満のリクエストが転送されます。
複数のサーバにリクエストを振り分けている場合,リクエストのPOSTデータサイズに最も近い上限値を指定しているサーバに,リクエストは転送されます。複数のサーバにリクエストを振り分ける場合は,次の点に注意して各サーバの上限値を指定してください。
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各サーバの上限値には,同じ値を指定できません。同じ値を指定した場合は,エラーになります。
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デフォルトワーカに指定するサーバは,上限値を省略できます。デフォルトワーカに指定しないサーバには,必ず上限値を指定してください。デフォルトワーカに指定しないサーバで,上限値を省略した場合は,エラーになります。
なお,一つのサーバにリクエストを振り分ける場合は,そのサーバをデフォルトワーカに指定しても,必ず上限値を指定してください。上限値を省略した場合は,エラーになります。
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- デフォルトワーカ(POSTデータ振り分け)
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POSTデータサイズによる振り分けの場合に,POSTデータサイズで振り分けられないリクエストを転送するサーバ(workers.propertiesファイルのworker.<ワーカ名>.default_workerキー)を指定します。POSTデータサイズで振り分けられないリクエストには,各サーバに指定した上限値の範囲に当てはまらないリクエストや,POSTデータサイズの情報がないリクエストなどがあります。
デフォルトワーカに指定するサーバは,メニューから論理サーバ名に表示されているクラスタ内のサーバを選択します。デフォルトワーカを指定しない場合は,「設定しない」を選択してください。
なお,「設定しない」を選択した場合,POSTデータサイズで振り分けられないリクエストは,エラーステータスコードが「400 Bad Request」のエラーとなります。
- コネクション数
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この機能は,対象のWebサーバをWindowsで実行する場合だけ有効です。
リダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数(workers.propertiesファイルのworker.<ワーカ名>.cachesizeキー)を指定します。指定できる値は,1〜2147483647の整数です。ワーカとのコネクションは,この設定値以内の場合はリダイレクタ内に保持し,該当ワーカへの通信に再利用されます。接続先のJ2EEサーバ,またはWebコンテナサーバが終了するまで解放しません。リクエストの多重度が設定値を超えた場合は,設定値を超えたリクエストだけをリクエスト単位にワーカとのコネクションの確立,解放をします。デフォルトは,「64」です。
- 通信タイムアウト
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レスポンスデータを待つ時間(workers.propertiesファイルのworker. <ワーカ名>.receive_timeoutキー)を指定します。単位は「秒」です。0〜3600の整数で指定します。デフォルトは,「3600」です。
「0」を指定した場合,レスポンスを受け取るまで待ち続けます。
- エラーページの委任
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HTTP Serverにクライアントに返すエラーページの生成を委任する場合のエラーステータスコード(workers.propertiesファイルのworker. <ワーカ名>.delegate_error_codeキー)を指定します。エラーステータスコードを指定できるワーカのタイプは「ajp13」だけです。ワーカタイプが「lb」のワーカに指定しても無視されます。
「論理サーバ名」から論理サーバ名を選択し,「エラーステータスコード」からエラーステータスコードを選択して指定します。「エラーステータスコード」には,指定できるエラーステータスコードが「エラーステータスコード(結果フレーズ)」の形式で表示されます。「論理サーバ名」にはV9互換モードではないJ2EEサーバも表示されます。V9互換モードではないJ2EEサーバは,リダイレクタによる連携ができないため,選択しないでください。選択すると設定が無効になります。
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[追加]ボタン
選択された論理サーバ名とエラーステータスコードを追加します。
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[削除]ボタン
選択された論理サーバ名とエラーステータスコードを削除します。
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- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。