10.7.2 スケジューリングの設定
[スケジューリングの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
CTMのスケジュールを設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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[サーバビュー]タブ−[論理CTM]−[CTM]−[<CTM名>]をクリックします。
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[スケジューリング]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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スケジュールポリシーや接続するJ2EEサーバの最大数などを指定します。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 詳細設定
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- スケジュールポリシー
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リクエストを振り分ける時に使用されるスケジュールポリシー(ctmstartコマンドの-CTMDispatchPolicyオプション)を選択します。この項目で選択した値は,remove時にCTMを選択するときの選択ポリシーとしても利用されます。デフォルトは,「優先」です。
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通常
負荷の軽いCTMにリクエストを振り分けます。
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優先
リクエストを受け付けたCTMに優先的にリクエストを振り分けます。
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- create要求のノード選択ポリシー
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create要求時にCTMを選択するポリシー(ctmstartコマンドの-CTMCreatePolicyオプション)を指定します。デフォルトは,「通常」です。
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通常
負荷が軽いCTMにリクエストを振り分けます。
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優先
create要求を受け付けたCTMに優先的にリクエストを振り分けます。
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- 接続J2EEサーバ最大数
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CTMに接続するJ2EEサーバの最大数(ctmstartコマンドの-CTMServerConnectCountオプション)を指定します。0〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「64」です。
- 構成情報キャッシュサイズ
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CTMドメインの構成情報を格納するキャッシュテーブルのサイズ(ctmstartコマンドの-CTMServerCacheSizeオプション)を指定します。単位は「キロバイト」です。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「1024キロバイト」です。
- EJBリクエスト受信ポート番号
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EJBクライアントがCTMデーモンの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号(ctmstartコマンドの-CTMEjbPortオプション)を指定します。「自動」を選択するか,または5001〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「自動」です。「自動」を選択した場合は,ポート番号が自動的に割り当てられます。
- CTMキューの設定(スケジュールキューの設定)
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- 登録数
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CTMに登録できるスケジュールキュー数(ctmstartコマンドの-CTMQueueCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「128」です。
- 共有J2EEアプリケーション数
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同じスケジュールキューを共有できるJ2EEアプリケーション数(ctmstartコマンドの-CTMQueueRegistCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「64」です。
- スレッド最大値
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自CTM内でクライアントからの要求メッセージをサーバに振り分けるスレッドの最大値(ctmstartコマンドの-CTMDispatchParallelCountオプション)を指定します。0〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「255」です。
- サイズ
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一つのスケジュールキューに同時に登録できるリクエストの数(ctmstartコマンドの-CTMMaxRequestCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「50」です。
- 保留時間
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異常終了したJ2EEサーバが登録していたスケジュールキューを削除しないで保留し,J2EEサーバの再開始を待つ場合の待ち時間(ctmstartコマンドの-CTMQueueDeleteWaitオプション)を指定します。単位は「秒」です。0〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは,「0秒」です。
指定した時間内にJ2EEサーバが再開始された場合は,保留中のスケジュールキューが再利用され,キューイングされていたリクエストがスケジュールされます。
指定した時間を経過してもJ2EEサーバが再開始されない場合は,スケジュールキューが閉塞され,そのあとスケジュールキューの登録が削除されます。なお,スケジュールキューの閉塞およびスケジュールキューの登録の削除は,インターバル処理で実行されるため,指定した時間よりも遅れることがあります。
- 負荷状況監視時間間隔
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スケジュールキューの負荷状況の監視間隔(ctmstartコマンドの-CTMLoadCheckIntervalオプション)を,0〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。「0」を指定した場合は,常に監視します。デフォルトは「10秒」です。
- 滞留監視
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スケジュールキューの滞留監視をするかどうか(ctmstartコマンドの-CTMWatchQueueオプション)を指定します。デフォルトは「しない」です。
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する
スケジュールキューの滞留監視をします。
「する」を選択した場合,「監視開始滞留率」,「システム停止処理率」および「監視時間間隔」を必ず指定します。
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しない
スケジュールキューの滞留監視をしません。
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- 監視開始滞留率
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スケジュールキューの滞留監視を開始するときのスケジュールキューの滞留率(しきい値)を,0〜99の整数で指定します。単位は「%」です。「0」を指定した場合は,常に監視します。なお,スケジュールキューの滞留率は,「リクエスト処理数÷サイズの指定値」で求められます。
- システム停止処理率
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システム停止するときのリクエストの処理率(しきい値)を,1〜100の整数で指定します。単位は「%」です。
- 監視時間間隔
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スケジュールキューの滞留監視の実行間隔を1〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。
- システム停止
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システムを停止するかどうかを指定します。
- タイムアウト閉塞
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J2EEサーバへのリクエスト送信で,タイムアウトが発生したときにスケジュールキューを閉塞するかどうか(ctmstartコマンドの-CTMWatchRequestオプション)を指定します。デフォルトは「しない」です。
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する
キューを閉塞します。
「する」を選択した場合,「自動閉塞するタイムアウト発生回数」および「監視時間間隔」は必ず指定しなければなりません。
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しない
キューを閉塞しません。
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- 自動閉塞するタイムアウト発生回数
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キューを自動閉塞するときのタイムアウト発生回数を1〜32767の整数で指定します。
- 監視時間間隔
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タイムアウト発生回数の監視間隔を1〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。
- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。
起動コマンドオプションは,CTMの起動時に使用されます。