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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


10.7.2 スケジューリングの設定

[スケジューリングの設定]画面を次の図に示します。

図10‒8 [スケジューリングの設定]画面

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 機能概要

CTMのスケジュールを設定します。

(2) 表示手順

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。

  2. [サーバビュー]タブ−[論理CTM]−[CTM]−[<CTM名>]をクリックします。

  3. [スケジューリング]タブをクリックします。

(3) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. スケジュールポリシーや接続するJ2EEサーバの最大数などを指定します。

  2. [適用]ボタンをクリックします。

    指定した情報が反映されます。

    エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。

(4) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

詳細設定
スケジュールポリシー

リクエストを振り分ける時に使用されるスケジュールポリシー(ctmstartコマンドの-CTMDispatchPolicyオプション)を選択します。この項目で選択した値は,remove時にCTMを選択するときの選択ポリシーとしても利用されます。デフォルトは,「優先」です。

  • 通常

    負荷の軽いCTMにリクエストを振り分けます。

  • 優先

    リクエストを受け付けたCTMに優先的にリクエストを振り分けます。

create要求のノード選択ポリシー

create要求時にCTMを選択するポリシー(ctmstartコマンドの-CTMCreatePolicyオプション)を指定します。デフォルトは,「通常」です。

  • 通常

    負荷が軽いCTMにリクエストを振り分けます。

  • 優先

    create要求を受け付けたCTMに優先的にリクエストを振り分けます。

接続J2EEサーバ最大数

CTMに接続するJ2EEサーバの最大数(ctmstartコマンドの-CTMServerConnectCountオプション)を指定します。0〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「64」です。

構成情報キャッシュサイズ

CTMドメインの構成情報を格納するキャッシュテーブルのサイズ(ctmstartコマンドの-CTMServerCacheSizeオプション)を指定します。単位は「キロバイト」です。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「1024キロバイト」です。

EJBリクエスト受信ポート番号

EJBクライアントがCTMデーモンの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号(ctmstartコマンドの-CTMEjbPortオプション)を指定します。「自動」を選択するか,または5001〜65535の整数で指定します。デフォルトは,「自動」です。「自動」を選択した場合は,ポート番号が自動的に割り当てられます。

CTMキューの設定(スケジュールキューの設定)
登録数

CTMに登録できるスケジュールキュー数(ctmstartコマンドの-CTMQueueCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「128」です。

共有J2EEアプリケーション数

同じスケジュールキューを共有できるJ2EEアプリケーション数(ctmstartコマンドの-CTMQueueRegistCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「64」です。

スレッド最大値

自CTM内でクライアントからの要求メッセージをサーバに振り分けるスレッドの最大値(ctmstartコマンドの-CTMDispatchParallelCountオプション)を指定します。0〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「255」です。

サイズ

一つのスケジュールキューに同時に登録できるリクエストの数(ctmstartコマンドの-CTMMaxRequestCountオプション)を指定します。1〜32767の整数で指定します。デフォルトは,「50」です。

保留時間

異常終了したJ2EEサーバが登録していたスケジュールキューを削除しないで保留し,J2EEサーバの再開始を待つ場合の待ち時間(ctmstartコマンドの-CTMQueueDeleteWaitオプション)を指定します。単位は「秒」です。0〜2147483647の整数で指定します。デフォルトは,「0秒」です。

指定した時間内にJ2EEサーバが再開始された場合は,保留中のスケジュールキューが再利用され,キューイングされていたリクエストがスケジュールされます。

指定した時間を経過してもJ2EEサーバが再開始されない場合は,スケジュールキューが閉塞され,そのあとスケジュールキューの登録が削除されます。なお,スケジュールキューの閉塞およびスケジュールキューの登録の削除は,インターバル処理で実行されるため,指定した時間よりも遅れることがあります。

負荷状況監視時間間隔

スケジュールキューの負荷状況の監視間隔(ctmstartコマンドの-CTMLoadCheckIntervalオプション)を,0〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。「0」を指定した場合は,常に監視します。デフォルトは「10秒」です。

滞留監視

スケジュールキューの滞留監視をするかどうか(ctmstartコマンドの-CTMWatchQueueオプション)を指定します。デフォルトは「しない」です。

  • する

    スケジュールキューの滞留監視をします。

    「する」を選択した場合,「監視開始滞留率」,「システム停止処理率」および「監視時間間隔」を必ず指定します。

  • しない

    スケジュールキューの滞留監視をしません。

監視開始滞留率

スケジュールキューの滞留監視を開始するときのスケジュールキューの滞留率(しきい値)を,0〜99の整数で指定します。単位は「%」です。「0」を指定した場合は,常に監視します。なお,スケジュールキューの滞留率は,「リクエスト処理数÷サイズの指定値」で求められます。

システム停止処理率

システム停止するときのリクエストの処理率(しきい値)を,1〜100の整数で指定します。単位は「%」です。

監視時間間隔

スケジュールキューの滞留監視の実行間隔を1〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。

システム停止

システムを停止するかどうかを指定します。

タイムアウト閉塞

J2EEサーバへのリクエスト送信で,タイムアウトが発生したときにスケジュールキューを閉塞するかどうか(ctmstartコマンドの-CTMWatchRequestオプション)を指定します。デフォルトは「しない」です。

  • する

    キューを閉塞します。

    「する」を選択した場合,「自動閉塞するタイムアウト発生回数」および「監視時間間隔」は必ず指定しなければなりません。

  • しない

    キューを閉塞しません。

自動閉塞するタイムアウト発生回数

キューを自動閉塞するときのタイムアウト発生回数を1〜32767の整数で指定します。

監視時間間隔

タイムアウト発生回数の監視間隔を1〜32767の整数で指定します。単位は「秒」です。

[適用]ボタン

指定した情報を反映します。

[リセット]ボタン

指定した情報をリセットします。

起動コマンドオプションは,CTMの起動時に使用されます。