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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


20.4 WorkManagerを使用した非同期スレッド処理

この節では,WorkManagerを使用した非同期スレッド処理について説明します。

この節の構成を次に示します。

表20‒14 この節の構成(WorkManagerを使用した非同期スレッド処理)

分類

タイトル

参照先

解説

デーモンWorkと非デーモンWork

20.4.1

非デーモンWorkで使用するスレッドプールとキューについて

20.4.2

WorkManager,デーモンWorkおよび非デーモンWorkのライフサイクル

20.4.3

実装

WorkManagerを使用したアプリケーションの開発

20.4.4

設定

実行環境での設定

20.4.5

注 「運用」および「注意事項」について,この機能固有の説明はありません。

WorkManagerを使用した非同期スレッド処理では,Java EE環境で,スレッドの非同期処理を実行できます。バックグラウンドでは,コンテナで管理されたスレッドを使用するため,安全にタスクを実行できます。

非同期で実行する処理は,Workで実装します。スケジュール元となるEJBやサーブレットでWorkManagerのscheduleメソッドを実行することで,Workに実装した処理がスケジューリングされます。また,WorkManagerのscheduleメソッドから返されたWorkItemを使用することで,スケジュールの状態を確認できます。

WorkManagerを使用するには,EJB属性やサーブレット属性の<resource-ref>タグに,WorkManagerに関する情報を定義します。EJBやサーブレットは,デプロイ時に<res-ref-name>タグに定義した名前でルックアップしてWorkManagerを使用します。

〈この節の構成〉