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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


14.6.1 トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8003」のポイントで,セッショントレースは出力されません。

表14‒8 リダイレクタでのトレース取得ポイントの詳細

イベントID

図中の番号

トレース取得ポイント

レベル

0x8000

1

リクエスト処理要求の取得直後

A/B

0x8001

2

Webコンテナへのリクエストヘッダ情報の送信直後

A/B

0x8002

4

WebコンテナからのHTTPリクエストボディ情報の要求受信直後

B

0x8003

6

WebコンテナからのHTTPレスポンスヘッダ情報の受信直後

B

0x8004

8

WebコンテナからのHTTPレスポンスボディ情報の送信開始直後

B

0x8100

11

リダイレクタ処理完了直後

A/B

0x8101

10

Webコンテナからのレスポンス完了通知の受信直後

A/B

0x8102

3,5

WebコンテナへのHTTPリクエストボディ情報の送信直前

B

0x8103

7

HTTPレスポンスヘッダ情報の設定完了直後

B

0x8104

9

WebサーバへのHTTPレスポンスボディ情報の送信完了直後

B

(凡例)B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図14-6中の番号と対応しています。

リダイレクタでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図14‒6 リダイレクタのトレース取得ポイント

[図データ]

コネクションは,通常,常設コネクションのために使い回されるため,リクエストのたびに切断されることはありません。コネクションは,通信で例外が発生した場合,または常設コネクションの上限数に達していた場合だけ切断されます。

次に示すポイントでは,トレース情報が出力される場合が制限されます。

3のポイント

ボディデータの形式がチャンク形式ではない場合にトレース情報が出力されます。ボディデータの形式がチャンク形式の場合,2と4のポイント間のWebサーバへのリクエストボディ要求およびWebコンテナへのリクエストボディ情報が送信されません。

4と5のポイント

Webコンテナからリクエストボディ情報の要求があった場合だけトレース情報が出力されます。また,4,5,8,9のポイントでは,リクエストボディ情報とレスポンスボディ情報が複数回クライアントに送信されることがあるため,トレース情報も複数回出力されることがあります。

また,次に示すポイントでは,無効なセッションIDを取得する場合や,セッションIDを取得しない場合があります。

1〜5のポイント

セッションIDを取得できます。ただし,リクエストヘッダのCookieまたはURLからセッションIDを取得するため,無効なセッションID(J2EEアプリケーションで破棄されたHttpSessionのIDまたは有効期限切れで破棄されたHttpSessionのID)を取得する場合があります。

また,有効なセッションIDを取得した場合も,J2EEアプリケーションでセッションが破棄されることがあります。

7〜11のポイント

セッションを生成した場合だけ,セッションIDを取得できます。