8.21.1 ユーザアプリケーションでの例外発生
ユーザアプリケーションで例外が発生した場合のユーザが実施する解析手順を説明します。例外が発生するタイミングは,アプリケーションの起動時(デプロイを含む)またはアプリケーションの実行時が考えられます。それぞれのタイミングで例外が発生したときの解析手順について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) アプリケーション起動時の例外発生
アプリケーションの起動時に例外が発生した場合の解析手順を次に示します。
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メッセージログを確認する。
メッセージログに出力されたメッセージを参照します。メッセージマニュアルを参照して,出力されたメッセージIDの対処方法を確認します。また,対策を検討します。
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アプリケーションの定義を確認する。
メッセージログの内容に従って,アプリケーション内のアノテーションの定義情報,persistence.xml,O/Rマッピングファイルの設定内容を見直し,設定内容に問題がないかどうかを確認してください。設定内容の確認で原因が判明しない場合,出力されたメッセージの対処方法が保守員連絡となっている場合は,保守員に連絡してください。
(2) アプリケーション実行時の例外発生
アプリケーション実行時に例外が発生した場合の解析手順を次に示します。
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メッセージログを確認する。
メッセージログに出力されたメッセージから障害の事象を確認します。メッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照してください。
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例外ログを確認する。
例外ログに出力されたスタックトレースから,例外が発生した個所を特定します。例外が発生した原因がアプリケーションの処理内容に問題があるかどうかを確認します。アプリケーションの処理に問題がある場合は,アプリケーションを修正してください。
メッセージログの対処方法が保守員連絡になっている場合,アプリケーションの処理に問題がない場合などの原因が判明しないときには,保守員に連絡してください。