Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


9.10.2 クラス別統計情報解析機能の出力例

ここでは,クラス別統計情報解析機能の入力ファイル,出力ファイル,および出力形式について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 入力ファイル

クラス別統計情報解析機能で使用する入力ファイルは,クラス別統計情報を出力した拡張スレッドダンプファイルです。

(2) 出力ファイル

クラス別統計情報解析機能で出力するファイルは,クラスごとのインスタンスの合計サイズを出力したファイル,およびクラスごとのインスタンス数を出力したファイルの2種類です。出力ファイルはカレントディレクトリに次のファイル名で作成されます。

表9‒21 出力ファイルのファイル名

出力ファイルの種類

出力ファイルのファイル名の例

インスタンス合計サイズファイル

JheapprofAnalyzer_size_nnn.csv

インスタンス数ファイル

JheapprofAnalyzer_num_nnn.csv

(凡例)

nnn:ファイルの分割番号が出力されます。分割番号の範囲は001〜999です。

列が201列を超える場合は出力ファイルが分割されます。また,999ファイルを超えた場合は,001に戻りファイルは書き換えられます。

分割する列数は,201列(クラス名1列+値200列)を超えた場合とし,出力形式は分割したファイルも同じになります。

(3) 出力形式

クラス別統計情報解析機能で出力されるファイルの出力形式を次の図に示します。なお,インスタンス合計サイズ,およびインスタンス数が出力されたCSVファイルの出力形式は同じです。

図9‒17 クラス別統計情報解析機能で出力されるファイルの出力形式

[図データ]

クラス名と値,および値と値の間はコンマで区切ります。また,行の最後は値(空白も含む)で終了します。

クラス名の出力順はランダムです。値は入力ファイルの先頭行にある日付を基に,日付の古いものから横に並びます。同じ日付の入力ファイルがある場合はランダムに連続して横に並びます。

参考

クラス別統計情報解析機能を複数回実行すると,処理途中のクラスが消滅したり追加されたりする場合があります。また,該当するクラスがない場合の値には0が出力されます。次に示す図のクラス情報の例を使用して説明します。

図9‒18 クラス情報の例

[図データ]

上記のようなクラス情報の場合で,-DJP.co.Hitachi.soft.jvm.tools.jheapprofanalyzer.thresholdのしきい値を0にしたときの出力結果は次に示す図のようになります。

図9‒19 クラス別統計情報解析機能の出力例

[図データ]

インスタンス合計サイズの最大値は0〜263-1,インスタンス数の最大値は0〜231-1です。一つの入力ファイルに同じクラス名がある場合は,インスタンスサイズの合計が加算されます。また,インスタンス数も加算されます。加算されたことによって,それぞれの最大値を超えた場合は,指定した最大値が出力されます。なお,一つのクラスについて,すべての入力ファイルで該当するクラスの情報がない,またはしきい値未満の場合は,そのクラスの情報は出力されません。