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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.21.2 JavaMail受信時のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報

〈この項の構成〉

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8‒137 JavaMail受信時のトレース取得ポイントの詳細

イベントID

図中の番号※1

トレース取得ポイント

レベル

0xAD80

1

javax.mail.Storeクラスのconnect(String host, int port, String user, String password)メソッドの入り口

A

0xAD81

14

javax.mail.Storeクラスのconnect(String host, int port, String user, String password)メソッドの出口

A

0xAD82

2

コネクション取得処理の開始直前

A

0xAD83

3

コネクション取得処理の終了直後

A

0xAD84

15

javax.mail.Folderクラスのopen(int)メソッドの入り口

A

0xAD85

18

javax.mail.Folderクラスのopen(int)メソッドの出口

A

0xAD86

25

javax.mail.Folderクラスのclose(boolean)メソッドの入り口

A

0xAD87

36

javax.mail.Folderクラスの close(boolean)メソッドの出口

A

0xAD88

34

コネクション切断処理の開始直前

B

6

コネクション切断処理の開始直前

B

0xAD89

35

コネクション切断処理の終了直後

B

7

コネクション切断処理の終了直後

B

0xAD8A

19※2

全メッセージ情報取得処理の開始直前

A

0xAD8B

22※2

全メッセージ情報取得処理の終了直後

A

0xAD8C

28※2

すべての削除対象のメッセージに対するDELEコマンド発行の開始直前

A

0xAD8D

31※2

すべての削除対象のメッセージに対するDELEコマンドのレスポンスを受信した直後

A

0xAD8E

10

USERコマンド発行の開始直前

A

23※3

LIST,UIDL,RETR,またはTOPコマンド発行の開始直前

A

26

RSETコマンド発行の開始直前

A

8

CAPAコマンド発行の開始直前

A

0xAD8F

11

USERコマンドのレスポンスを受信した直後

A

24※3

LIST,UIDL,RETR,またはTOPコマンドのレスポンスを受信した直後

A

27

RSETコマンドのレスポンスを受信した直後

A

9

CAPAコマンドのレスポンスを受信した直後

A

0xAD90

12

PASSコマンド発行の開始直前

B

16

STATコマンド発行の開始直前

B

20※4,※5

TOPまたはLISTコマンド発行の開始直前

B

29※5

DELEコマンド発行の開始直前

B

32

QUITコマンド発行の開始直前

B

37※6

NOOPコマンド発行の開始直前

B

0xAD91

13

PASSコマンドのレスポンスを受信した直後

B

17

STATコマンドのレスポンスを受信した直後

B

21※4,※5

TOPまたはLISTのレスポンスを受信した直後

B

30※5

DELEコマンドのレスポンスを受信した直後

B

33

QUITコマンドのレスポンスを受信した直後

B

38※6

NOOPコマンドのレスポンスを受信した直後

B

0xAD92

4

接続時のサーバレスポンス取得を行う直前

B

0xAD93

5

接続時のサーバレスポンス取得直後

B

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1

図8-91,または図8-92中の番号と対応しています。

注※2

すべてのメールの情報の取得開始〜終了で取得します。

注※3

javax.mail.Folderクラスのfetchメソッドの第2引数にENVELOPEが指定されて呼び出された場合以外です。

注※4

javax.mail.Folderクラスのfetchメソッドの第2引数にENVELOPEが指定されて呼び出された場合だけです。

注※5

個々のメールの情報の取得開始〜終了で取得します。

注※6

サーバと接続中の場合にだけ取得します。

JavaMail受信時のトレース取得ポイントを以降の図に示します。

図8‒91 JavaMailの受信処理でのトレース取得ポイント

[図データ]

[図データ]

図8‒92 JavaMailのコネクション接続確認時の取得ポイント

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

JavaMail受信時に取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8‒138 JavaMail受信時に取得できるトレース情報

図中の番号※1

イベントID

レベル

インタフェース名

オペレーション名

オプション

1

0xAD80

A

2

0xAD82

A

※2

3

0xAD83

A

異常時は例外のクラス名

4

0xAD92

B

通信処理を示す文字列※3

5

0xAD93

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

6

0xAD88

B

7

0xAD89

B

異常時は例外のクラス名

8

0xAD8E

A

通信処理を示す文字列※3

9

0xAD8F

A

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

10

0xAD8E

A

通信処理を示す文字列※3

11

0xAD8F

A

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

12

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

13

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

14

0xAD81

A

異常時は例外のクラス名

15

0xAD84

A

16

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

17

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

18

0xAD85

A

異常時は例外のクラス名

19※5

0xAD8A

A

20

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

21※6

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

22※5

0xAD8B

A

異常時は例外のクラス名

23

0xAD8E

A

通信処理を示す文字列※3

24※6

0xAD8F

A

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

25

0xAD86

A

26

0xAD8E

A

通信処理を示す文字列※3

27

0xAD8F

A

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

28

0xAD8C

A

29

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

30

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

31

0xAD8D

A

異常時は例外のクラス名

32

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

33

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

34

0xAD88

B

35

0xAD89

B

異常時は例外のクラス名

36

0xAD87

A

異常時は例外のクラス名

37

0xAD90

B

通信処理を示す文字列※3

38

0xAD91

B

通信処理を示す文字列※3

メールサーバからのレスポンスコード※4

異常時は例外のクラス名

(凡例)A:標準 B:詳細 −:該当なし

注※1

図8-91,または図8-92中の番号と対応しています。

注※2

次の出力項目を出力します。

「ホスト名 ポート番号 コネクション取得時のタイムアウト値 通信のタイムアウト値」

各出力項目は半角スペースで区切って出力します。

タイムアウト値が無限に設定されている場合は0を出力します。また,ユーザがタイムアウト値を設定しなかった場合は-1を出力します。

(例)「localhost 25 10000 10000」

注※3

通信処理を示す文字列出力内容は,次の表に示すとおりです。

項番

通信処理を示す文字列

通信処理

1

−(該当なし)

コネクション取得

2

connect-mail-server

接続時のサーバレスポンス取得

3

USER

USERコマンド発行

4

PASS

PASSコマンド発行

5

QUIT

QUITコマンド発行

6

STAT

STATコマンド発行

7

LIST コマンド引数

LISTコマンド発行

8

UIDL コマンド引数

UIDLコマンド発行

9

RETR コマンド引数

RETRコマンド発行

10

TOP コマンド引数

TOPコマンド発行

11

DELE コマンド引数

DELEコマンド発行

12

NOOP

NOOPコマンド発行

13

RSET

RSETコマンド発行

14

CAPA

CAPAコマンド発行

注※4

レスポンス1行目が取得できた場合にだけレスポンスコードを出力します。通信でIOExceptionが発生した場合など,異常時にレスポンスが取得できなかったとき,レスポンスコードは出力しません。

注※5

レスポンスの出力内容は,次の表に示すとおりです。

レスポンス

出力内容

レスポンスコードが不正ではない(RFC仕様内)

レスポンスコード

レスポンスコードが不正(RFC仕様外)

レスポンス1行目の先頭4文字(詳細については,KDJE59112-Eメッセージを参照してください)

  • 1行目が4文字未満の場合

    1行目のすべての文字を出力

  • レスポンスがない場合

    空文字列を出力

注※6

複数行のレスポンスを受け取るコマンド(RETRコマンド,TOPコマンド,およびUIDLコマンドの発行時)では,レスポンスの1行目が取得できた場合,リターンコード0を出力します。