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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


8.8.3 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報(セッションマネージャの指定機能のトレース)

HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

〈この項の構成〉

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8‒26 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイントの詳細(セッションマネージャの指定機能)

イベントID

図中の番号

トレース取得ポイント

レベル

0x8209

17

セッションの破棄後

B

0x8236

1

リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後

A

0x8241

3

セッションの探索直前(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8242

7

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.ManagerBaseのサブクラスのremoveメソッドの呼び出し直前

B

0x8243

11

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのrecycleメソッドの呼び出し直前

B

0x8244

12

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのsetAuthTypeメソッドの呼び出し直前

B

0x8245

14

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのsetPrincipalメソッドの呼び出し直前

B

0x8247

9

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の消去直前

B

0x8248

4

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の取得直前

B

0x8252

2

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.Valveインタフェースの実装クラスのinvokeメソッド呼び出し直前

B

0x8336

19

リクエスト処理完了直後

A

0x8341

6

セッションの探索直後(セッションマネージャの指定機能)

B

0x8342

8

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.ManagerBaseのサブクラスのremoveメソッドの呼び出し直後

B

0x8343

16

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのrecycleメソッドの呼び出し直後

B

0x8344

13

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのsetAuthTypeメソッドの呼び出し直後

B

0x8345

15

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.session.StandardSessionのサブクラスのsetPrincipalメソッドの呼び出し直後

B

0x8347

10

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の消去直後

B

0x8348

5

セッションマネージャの指定機能によるHTTPセッションの属性情報の取得直後

B

0x8352

18

セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリが実装するorg.apache.catalina.Valveインタフェースの実装クラスのinvokeメソッド呼び出し直後

B

(凡例)A:標準 B:詳細

注※ 図8-20中の番号と対応しています。

トレース取得ポイントを次の図に示します。

図8‒20 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理のトレース取得ポイント(セッションマネージャの指定機能)

[図データ]

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

HTTPセッションを無効化するリクエスト処理で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8‒27 HTTPセッションを無効化するリクエスト処理で取得できるトレース情報(セッションマネージャの指定機能)

図中の番号※1

イベントID

レベル

取得できる情報

インタフェース名※3

オペレーション名※3※4

オプション※2※4

1

0x8236

A

HTTPメソッド

URI

プロパティで指定したリクエストヘッダ名に対する値(ヘッダ名未指定の場合はなし)

2

0x8252

B

ライブラリにおけるValveインターフェースの実装クラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

なし

3

0x8241

B

コンテキストルート名

なし

<セッションID文字数:セッションID>

4

0x8248

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

<セッションID文字数:セッションID:属性名>

5

0x8348

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

6

0x8341

B

コンテキストルート名

セッション有効期間

  • 正常時

    <入り口時刻:セッションID文字数:セッションID>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

7

0x8242

B

コンテキストルート名

なし

<セッションID文字数:セッションID>

8

0x8342

B

コンテキストルート名

なし

  • 正常時

    <入り口時刻:セッションID文字数:セッションID>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

9

0x8247

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

<セッションID文字数:セッションID:属性名>

10

0x8347

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

11

0x8243

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

なし

12

0x8244

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

なし

13

0x8344

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

14

0x8245

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

なし

15

0x8345

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

16

0x8343

B

ライブラリにおけるStandardSessionのサブクラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

17

0x8209

B

コンテキストルート名

セッション生成時刻

<セッションID文字数:セッションID>

18

0x8352

B

ライブラリにおけるValveインターフェースの実装クラス名

ライブラリの呼び出し元メソッド名

  • 正常時

    <入り口時刻>

  • 異常時

    <入り口時刻:例外名>

19

0x8336

A

HTTPメソッド

URI

<入り口時刻><ステータスコード>

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1 図8-20中の番号と対応しています。

注※2 「例外名」の情報が取得できるトレース取得ポイントでは,PRFトレースに出力した例外のスタックトレースをJ2EEサーバの例外ログに出力します。

注※3 33文字以上の場合,「先頭16文字+*+末尾16文字」で出力します。

注※4 「セッション有効期間」はセッションが存在する場合だけ出力します。「セッションID文字数」「セッションID」はセッションIDが存在する場合だけ出力します。