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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


3.3.15 ユーザダンプ取得の設定

ここでは,Windowsの場合に,ユーザダンプを取得するための設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) タスクマネージャまたはWindowsのデバッグツールを使用する場合

製品がハングアップした場合,トラブルシューティングに必要な資料としてユーザダンプが必要となります。ユーザダンプを取得する場合は,タスクマネージャまたはWindowsのデバッグツールを使用します。詳細は,Microsoft社のホームページを参照してください。

なお,JavaVMの異常終了時にユーザダンプを即座に取得したい場合は,製品を起動する前に,レジストリで次の設定をしておいてください。レジストリの設定は,システム全体に影響を与えることがあるため,設定時には十分注意してください。ただし,cjstartsv.exe,cjstartweb.exe,cjclstartap.exe,およびadminagent.exeについては,製品のインストール時に自動的に設定されます。

(2) cjstopsvコマンドを使用する場合

cjstopsvコマンドの-fdオプションを使用してユーザダンプを取得する場合は,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。

環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例を次に示します。

環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例
set CJMEMDUMP_PATH=C:\temp

この例の場合,C:\tempの下にcjmemdump.dmpが作成されます。

なお,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」を指定する場合には,次の点に注意してください。

(3) 論理サーバの強制停止時に取得する場合

Management Serverを使用してシステムを構築する場合,論理サーバの強制停止時にユーザダンプを取得するときは,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。この環境変数を指定しておくと,論理J2EEサーバが強制停止されたときに,この環境変数で指定したディレクトリ下にユーザダンプを取得できます。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.11 システムの環境変数を設定する」を参照してください。