3.3.15 ユーザダンプ取得の設定
ここでは,Windowsの場合に,ユーザダンプを取得するための設定について説明します。
(1) タスクマネージャまたはWindowsのデバッグツールを使用する場合
製品がハングアップした場合,トラブルシューティングに必要な資料としてユーザダンプが必要となります。ユーザダンプを取得する場合は,タスクマネージャまたはWindowsのデバッグツールを使用します。詳細は,Microsoft社のホームページを参照してください。
なお,JavaVMの異常終了時にユーザダンプを即座に取得したい場合は,製品を起動する前に,レジストリで次の設定をしておいてください。レジストリの設定は,システム全体に影響を与えることがあるため,設定時には十分注意してください。ただし,cjstartsv.exe,cjstartweb.exe,cjclstartap.exe,およびadminagent.exeについては,製品のインストール時に自動的に設定されます。
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レジストリキー
\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting\LocalDumps
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レジストリ値
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DumpCount:<保存するダンプの数>
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DumpType:2
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(2) cjstopsvコマンドを使用する場合
cjstopsvコマンドの-fdオプションを使用してユーザダンプを取得する場合は,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。
環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例を次に示します。
- 環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例
set CJMEMDUMP_PATH=C:\temp
この例の場合,C:\tempの下にcjmemdump.dmpが作成されます。
なお,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」を指定する場合には,次の点に注意してください。
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保存先のディスクに十分な空き容量があることを確認してください。ユーザダンプのファイルサイズはJ2EEサーバの実メモリ所要量以上になります。
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日本語などのマルチバイト文字を含むディレクトリを指定しないでください。ユーザダンプの出力に失敗する場合があります。
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ユーザダンプの出力先ディレクトリには,存在するディレクトリを指定してください。
(3) 論理サーバの強制停止時に取得する場合
Management Serverを使用してシステムを構築する場合,論理サーバの強制停止時にユーザダンプを取得するときは,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。この環境変数を指定しておくと,論理J2EEサーバが強制停止されたときに,この環境変数で指定したディレクトリ下にユーザダンプを取得できます。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.11 システムの環境変数を設定する」を参照してください。