16.3.3 設定ファイルの編集
クラスタソフトウェアと連携する場合の,Management Serverで使用する設定ファイルを編集するときの留意点について説明します。なお,adminagent.propertiesファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.1 adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 運用管理エージェントの設定
adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)に設定する項目のうち,クラスタソフトウェアと連携する場合に留意する設定項目について説明します。
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adminagent.adapter.bind_host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,adminagent.adapter.bind_hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,adminagent.adapter.bind_hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
(2) Management Serverの設定
mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)に設定する項目のうち,クラスタソフトウェアと連携する場合に留意する設定項目について説明します。
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com.cosminexus.mngsvr.logical_server_abnormal_stop.exit
論理サーバの稼働状況を示すステータスが異常停止状態(自動再起動回数を超えた状態,または自動再起動回数の設定が0の場合で障害を検知した状態)になったタイミングで系を切り替えるための設定(true)をします。
設定例を次に示します。
com.cosminexus.mngsvr.logical_server_abnormal_stop.exit=true
- 注意事項
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Management Serverに自動再起動を設定している場合,このタイミングでは系切り替えが実行されません。このタイミングで系切り替えを実行する場合は,Management Serverに自動再起動を設定しないでください。
また,実行系が2台以上ある場合は,待機系で複数の実行系のシステムが稼働する可能性があるため,com.cosminexus.mngsvr.logical_server_abnormal_stop.exit=trueを指定しないでください。
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webserver.connector.http.bind_host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,webserver.connector.http.bind_hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,webserver.connector.http.bind_hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
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mngsvr.myhost.name
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvr.myhost.nameキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvr.myhost.nameキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
(3) Managementイベント発行用プロパティファイルの設定
mevent.<論理サーバ名>.properties(Managementイベント発行用プロパティファイル)はJ2EEサーバに関連する設定ファイルのため,Smart Composer機能でシステムを構築したあとに作成されます。システム構築後に,次のキーを設定してください。
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manager.mevent.send.host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,manager.mevent.send.hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,manager.mevent.send.hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
(4) Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)の設定
Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)のクライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)またはクライアント側共通定義ファイル(mngsvrutilcl.properties)に次のキーを設定してください。
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mngsvrutil.connect.host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvrutil.connect.hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvrutil.connect.hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
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mngsvrutil.target_name
mngsvrutil.target_nameキーに仮想IPアドレスを指定します。なお,このキーはホスト名を指定するときだけ設定してください。
- 参考
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.mngsvrutilrcファイルはクライアントごとに個別のデフォルト値を設定する場合に使用します。すべてのクライアント共通のデフォルト値を設定したい場合は,mngsvrutilcl.propertiesファイルを使用してください。なお,両方のファイルを使用している場合は,.mngsvrutilrcファイルが適用されます。mngsvrutilcl.propertiesファイルは読み込まれません。
このファイルは,Management Serverを監視,起動,および停止するスクリプトで,mngsvrutilコマンドを実行する際に使用します。
(5) Smart Composer機能で提供するコマンドの設定
クライアント設定プロパティファイル(.cmxrc)またはクライアント共通設定プロパティファイル(cmxclient.properties)に次のキーを設定してください。
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cmx.connect.host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,cmx.connect.hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,cmx.connect.hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。
- 参考
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.cmxrcファイルはクライアントごとに個別のデフォルト値を設定する場合に使用します。すべてのクライアント共通のデフォルト値を設定したい場合は, cmxclient.propertiesファイルを使用してください。なお,両方のファイルを使用している場合は,.cmxrcファイルが適用されます。cmxclient.propertiesファイルは読み込まれません。
(6) モニタ起動コマンドの設定(Windowsの場合)
モニタ起動コマンドはWindowsの場合だけ使用できます。
.mngsvrmonitorrc(JP1/IM連携用モニタ起動設定ファイル)に次のキーを設定してください。なお,.mngsvrmonitorrcファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.17 .mngsvrmonitorrc(JP1/IM連携用モニタ起動コマンドの設定ファイル)」を参照してください。
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mngsvrmonitor.connect.host
2台以上の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvrmonitor.connect.hostキーに実IPアドレスを指定します。
1台の実行系を1台の待機系に対応させる場合は,mngsvrmonitor.connect.hostキーに仮想IPアドレス/実IPアドレスのどちらでも指定できます。