Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


15.3.5 待機系の前提条件

待機系の前提条件を次に示します。

なお,クラスタソフトウェアと連携してシステムを運用する場合,待機系はコールドスタンバイで系切り替えを待ちます。コールドスタンバイとは,系切り替えが発生したあとに待機系のサーバが起動する方法です。

〈この項の構成〉

(1) 1:1系切り替えシステム,相互系切り替えシステムおよびホスト単位管理モデルを対象にした系切り替えシステムの場合

1:1系切り替えシステム,相互系切り替えシステム,およびホスト単位管理モデルを対象にした系切り替えシステムの場合,待機系のアプリケーションサーバではアプリケーションサーバ関連のプロセスは起動できません。このため,次の操作ができないので注意してください。

また,待機系のアプリケーションサーバからは共有ディスク装置へのアクセスはできません。J2EEサーバを使用している場合でグローバルトランザクションのとき,共有ディスク装置にはトランザクションサービスなどの定義情報が保持されます。ただし,待機系のアプリケーションサーバからこの定義情報を変更することはできません。

(2) N:1系切り替えシステムの場合

N:1リカバリシステムの場合,待機系はリカバリ専用サーバとなります。待機系のリカバリ専用サーバの前提条件を次に示します。

なお,待機系であるリカバリ専用サーバマシンには,リカバリ処理をするリソースアダプタを,あらかじめ設定しておく必要があります。また,N:1リカバリが有効に動作するためには,次の二つの条件を満たしている必要があります。