12.3.3 JP1で監視できるアプリケーションサーバのプロセス
この節では,JP1との連携で稼働情報などを監視できるアプリケーションサーバのプロセスについて,OSごとに説明します。
JP1/IMと連携して,障害検知や対策を実施するシステムの集中監視については,「13. システムの集中監視(JP1/IMとの連携)」を参照してください。
-
Windowsの場合
アプリケーションサーバのプロセスについて次の表に示します。
表12‒2 アプリケーションサーバのプロセス(Windowsの場合) 項番
プロセス
起動するプロセスの名称
(上位プロセス←─→下位プロセス)
ユーザの権限
プロセスの説明
1
J2EEサーバ
adminagentsv
adminagent
aapgw
cjstartsv
SYSTEM
業務プログラムを実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
2
Webサーバ
httpsd
SYSTEM
HTTP Serverを制御します。
3
httpsd
httpsd
SYSTEM
HTTP Serverのサーバとして機能します。
4
rotatelogs
SYSTEM
HTTP Serverのログをラップアラウンドで取得します。
httpsd.confで指定した数だけ起動します。
5
rotatelogs2
SYSTEM
6
Management
Server
mngsvr.exe
cjstartsv.exe
SYSTEM
運用管理エージェントに指示を出して,運用管理ドメイン全体を運用管理します。
停止が要求されるまで常に存在します。
なお,cjstartsv.exeの引数に指定したサーバが監視対象となります。デフォルトのサーバ名は「cosmi_m」です。mngsvrctl setupコマンドでサーバ名を指定している場合,指定したサーバ名を指定します。
7
運用管理エージェント
adminagentsv.exe
adminagent.exe
SYSTEM
運用管理者の代わりに,論理サーバの起動・停止,および設定ファイルの更新を実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
8
サーバ通信エージェント
sinaviagentsv.exe
sinaviagent.exe
SYSTEM
仮想サーバ上のアプリケーションサーバをセットアップします。
停止が要求されるまで常に存在します。
9
ネーミングサービス
nameserv
<OSのアカウント>
ネーミングサービスをアウトプロセスで起動する場合に実行します。
10
CORBAクライアントアプリケーション
vbj
<OSのアカウント>
TPBrokerが提供するCORBAアプリケーションを実行します。
11
スマートエージェント
osagent
<OSのアカウント>
CTMを使用する場合にスマートエージェントを実行します。
12
CJMSプロバイダ
java.exe
<OSのアカウント>
CJMSPブローカーを実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
13
Javaアプリケーション
cjclstartap
<OSのアカウント>
cjclstartapコマンドを実行してJavaアプリケーションを開始します。アプリケーションを終了するまで存在します。
14
PRF
cprfd.exe
SYSTEM
パフォーマンストレーサ(PRFデーモン)のトレースファイルを出力します。
15
CTM
ctmdmd.exe
SYSTEM
CTMデーモンの情報を管理します。
16
ctmd.exe
SYSTEM
リクエストをスケジューリングします。
17
ctmd.exe
ctmregltd.exe
SYSTEM
CTMデーモンへのリクエストを集約します。
18
ctmtscgwd.exe
SYSTEM
TPBroker,OTMクライアントのリクエストを受け付けるゲートウェイとして機能します。
-
UNIXの場合
アプリケーションサーバのプロセスについて次の表に示します。
表12‒3 アプリケーションサーバのプロセス(UNIXの場合) 項番
プロセス
起動するプロセスの名称
(上位プロセス←─→下位プロセス)
ユーザの権限
プロセスの説明
1
J2EEサーバ
cjstartsv
<OSのアカウント>
業務プログラムを実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
2
Webサーバ
httpsd
root
HTTP Serverを制御します。
3
httpsd
httpsd
各ディレクティブの指定値
HTTP Serverのサーバとして機能します。
prefork MPMモジュールの場合,最大でMaxClientsに指定した数だけ起動します。
worker MPMモジュールの場合,最大でServerLimitに指定した数だけ起動します。
4
rotatelogs
root
HTTP Serverのログをラップアラウンドで取得します。
httpsd.confで指定した数だけ起動します。
5
rotatelogs2
root
6
Management
Server
cjstartsv
root
運用管理エージェントに指示を出して,運用管理ドメイン全体を運用管理します。
なお,cjstartsvの引数に指定したサーバが監視対象となります。デフォルトのサーバ名は「cosmi_m」です。mngsvrctl setupコマンドでサーバ名を指定している場合,指定したサーバ名を指定します。
7
運用管理エージェント
adminagent
root
運用管理者の代わりに,論理サーバの起動・停止,および設定ファイルの更新を実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
8
サーバ通信エージェント
sinaviagent
root
仮想サーバ上のアプリケーションサーバをセットアップします。
停止が要求されるまで常に存在します。
9
ネーミングサービス
nameserv
<OSのアカウント>
ネーミングサービスをアウトプロセスで起動する場合に実行します。
10
CORBAクライアントアプリケーション
vbj
<OSのアカウント>
TPBrokerが提供するCORBAアプリケーションを実行します。
11
スマートエージェント
osagent
<OSのアカウント>
CTMを使用する場合にスマートエージェントを実行します。
12
CJMSプロバイダ
java
<OSのアカウント>
CJMSPブローカーを実行します。
停止が要求されるまで常に存在します。
13
Javaアプリケーション
cjclstartap
<OSのアカウント>
cjclstartapコマンドを実行してJavaアプリケーションを開始します。アプリケーションを終了するまで存在します。
14
PRF
cprfd
root
パフォーマンストレーサ(PRFデーモン)のトレースファイルを出力します。
15
CTM
ctmdmd
root
CTMデーモンの情報を管理します。
16
ctmd
root
リクエストをスケジューリングします。
17
ctmd
ctmregltd
root
CTMデーモンへのリクエストを集約します。
18
ctmtscgwd
root
TPBroker,OTMクライアントのリクエストを受け付けるゲートウェイとして機能します。