12.2 JP1との連携
業務システムは,アプリケーションサーバ以外にも,サーバ,ネットワーク,ストレージなどのハードウェアや,Webサーバ,メールサーバ,データベースなどのソフトウェアなど,さまざまなリソースによって構成されます。業務システムの運用管理では,これら全体をできるだけ効率良く確実に運用する方法が求められます。
JP1は,このような複合的な業務システムの統合運用管理を実現する,ミドルウェアです。JP1と連携して実現できる運用を次に示します。これらは,業務システムの運用形態に応じて,組み合わせて運用できます。なお,JP1との連携は,J2EEアプリケーションの実行環境,およびバッチアプリケーションの実行環境で使用できます。
-
システム全体を対象に,障害を調査して対策できます(システムの集中監視)。
-
Smart Composer機能でのシステム構築時にシステムの構成情報を定義したり,定義したシステムの構成情報を収集したりできます(システムの構成定義および管理)※。
-
アプリケーションサーバで管理しているサーバやプロセスの起動/停止を,ジョブを使用して自動化できます(ジョブによるシステムの自動運転)。
-
Smart Composer機能で構築したシステムを,シナリオを使用して自動運転できます(シナリオによるシステムの自動運転)※。
-
システムの監査ログを自動で収集して一元管理できます(監査ログの収集/一元管理)。
- 注※
-
システムの構成定義・管理,およびシナリオを使用した自動運転は,Smart Composer機能を使用して構築したシステムが前提となります。Smart Composer機能を使用したシステム構築方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。
また,アプリケーションサーバでは,Management Serverの機能として,JP1と連携する環境の構築を支援したり,JP1と運用管理ポータルを一連の流れの中でスムーズに運用したりするための,次の機能を提供しています。
-
JP1/IMの統合スコープに表示する監視ツリーの自動生成
-
JP1/IMの統合コンソールまたは統合スコープからのManagement Serverの運用管理ポータルの直接起動(Windowsの場合)
-
JP1/AJSでジョブを定義するときに使用するカスタムジョブ(Windowsの場合)