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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


5.3.13 J2EEアプリケーション実行時間監視で出力されるログ情報

ここでは,J2EEアプリケーションの実行時間監視機能で出力されるログ情報について説明します。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバ起動時に出力されるログ情報

J2EEサーバ起動時には,プロパティの読み込み,JavaVMのバージョンチェック,保護区リストファイルの読み込みが実行されます。

このときに出力されるログ情報を次の図に示します。

図5‒8 J2EEサーバ起動時に出力されるログ情報

[図データ]

(2) タイムアウトの延長でメソッドキャンセルを実行した場合に出力されるログ情報

タイムアウトが発生して,その処理の延長でメソッドキャンセルが実行された場合に出力されるログ情報を次の図に示します。どのメッセージが出力された場合も,処理は続行されます。なお,メソッドキャンセルモードが有効か無効かによって,スレッドダンプの出力回数が異なります。

また,タイムアウトを検知したメソッドが終了した場合には,KDJE52716-Iが出力されます。これは,メソッドキャンセルの実行が成功したかどうかとは関係ありません。また,実行しないで終了した場合にも出力されます。つまり,一つのメソッドの実行についてKDJE52703-WとKDJE52716-Iは,1対1で出力されます。

図5‒9 タイムアウトの延長でメソッドキャンセルを実行した場合に出力されるログ情報

[図データ]

(3) コマンドによってメソッドキャンセルを実行した場合に出力されるログ情報

タイムアウトが発生したメソッドを,J2EEアプリケーションの強制停止またはメソッドキャンセルコマンド(cjstopthread)を実行してキャンセルする場合に出力されるログ情報を次の図に示します。どのメッセージが出力された場合も,処理は続行されます。

なお,スレッドダンプはメソッドキャンセルが失敗した場合に1回だけ出力されます。また,メソッドキャンセルコマンドの実行に失敗した場合は,メッセージKDJE52713-Eが出力されます。

図5‒10 コマンドによってメソッドキャンセルを実行した場合に出力されるログ情報

[図データ]

(4) 注意事項

J2EEサーバでのスレッドダンプファイル数の上限チェック後,スレッドダンプ出力要求とJavaVMでのスレッドダンプ出力処理は非同期に実行されるため,タイムラグが発生することがあります。このため,スレッドダンプファイルが上限値を超えて出力されることがあります。

スレッドダンプの出力数の上限値は,「設定したスレッドダンプの上限値+9」になります。

また,JavaVMのスレッドダンプ出力処理では,同時に複数の出力要求があった場合,スレッドダンプを出力できないことがあります。この場合には,スレッドダンプの数が,実際に出力しようとした数よりも少なくなります。