4.3.4 リソース枯渇監視情報ファイルの出力先と出力情報の種類
- 〈この項の構成〉
(1) リソース枯渇監視情報の出力先
デフォルトの設定の場合,リソース枯渇監視情報ファイルは,J2EEサーバの起動時に次のフォルダに作成されます。
- Windowsの場合
-
<ejb.server.log.directory>¥watch¥以下に出力されます。
- UNIXの場合
-
<ejb.server.log.directory>/watch/以下に出力されます。
- 注意事項
-
<ejb.server.log.directory>は,J2EEサーバのユーザ定義(usrconf.cfgファイル中のejb.server.log.directory)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,Windowsの場合,「<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public¥ejb¥<サーバ名称>¥logs」,UNIXの場合,「/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs」です。
<ejb.server.log.directory>を変更することで,リソース枯渇監視情報の出力先も変更されます。
(2) 出力情報の種類
リソース枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。なお,Windows,またはAIXの場合,ファイルディスクリプタの数は監視できません。また,Linuxの場合,スレッド監視は使用できません。
情報の種類 |
ファイル名 |
情報の概要 |
---|---|---|
メモリ枯渇監視情報 |
cjmemorywatch |
JavaVMのヒープおよびメモリ領域の使用状況の監視結果が出力されます。 この情報は,usrconf.propertiesのejbserver.watch.memory.writefile.enabledキーにtrueが設定されている場合に出力されます。 |
ファイルディスクリプタ枯渇監視情報 |
cjfiledescriptorwatch |
J2EEサーバプロセスが使用しているファイルディスクリプタの数の監視結果が出力されます。 この情報は,usrconf.propertiesのejbserver.watch.fileDescriptor.writefile.enabledキーにtrueが設定されている場合に出力されます。 |
スレッド枯渇監視情報 |
cjthreadwatch |
J2EEサーバプロセスが生成したスレッド数の監視結果が出力されます。 この情報は,usrconf.propertiesのejbserver.watch.thread.writefile.enabledキーにtrueが設定されている場合に出力されます。 |
スレッドダンプ枯渇監視情報 |
cjthreaddumpwatch |
出力されたスレッドダンプのファイル数の監視結果が出力されます。 この情報は,usrconf.propertiesのejbserver.watch.threaddump.writefile.enabledキーにtrueが設定されている場合に出力されます。 |
HTTPリクエスト実行待ちキュー枯渇監視情報 |
cjrequestqueuewatch |
HTTPリクエスト実行待ちキューの監視結果として,次の2種類の実行待ちキューが監視され,結果が出力されます。
なお,Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数の制御が有効な場合に,これらの監視が実行されます。 URLグループ単位の実行待ちキューの情報については,HTTPリクエスト実行待ちキュー枯渇監視情報には出力されません。URLグループ単位の実行待ちキューの稼働情報については,稼働情報収集機能を使用して監視してください。稼働情報収集機能については,「3. 稼働情報の監視(稼働情報収集機能)」を参照してください。 |
セッション数枯渇監視情報 |
cjhttpsessionwatch |
Webアプリケーション単位のセッション数の監視結果が出力されます。 この情報は,アプリケーションの属性として,<war><hitachi-war-property><http-session><resource-watcher>タグ下の<watcher-writefile-enabled>タグにtrueが設定されている場合に出力されます。 |
コネクションプール枯渇監視情報 |
cjconnectionpoolwatch |
リソースアダプタ単位のコネクションプール数の監視結果が出力されます。 この情報は,リソースアダプタのプロパティとして,WatchWriteFileEnabledプロパティにtrueが設定されている場合に出力されます。 |