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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


2.3.1 論理サーバの起動と稼働確認

論理サーバの起動と稼働確認について次の図に示します。

図2‒1 論理サーバの起動と稼働確認

[図データ]

  1. Management Serverは運用管理エージェントに論理サーバの起動要求を出します。

  2. 運用管理エージェントは,論理サーバの起動コマンドを実行して,要求された論理サーバを起動します。

  3. 運用管理エージェントで論理サーバプロセスのプロセスIDを取得します。

  4. 運用管理エージェントは,Management Serverに論理サーバの起動完了を通知します。

  5. 運用管理エージェントは,論理サーバのプロセス監視および動作確認を実施します。

    論理サーバプロセスのプロセスIDを使用してプロセスがあるかどうかを確認し,プロセスの存在が確認できると,論理サーバの動作確認を実施します。

  6. 運用管理エージェントは,論理サーバのステータスをManagement Serverに通知します。

論理サーバの種類ごとのプロセス確認および動作確認の内容を,次の表に示します。なお,表中の動作確認の項目がない論理サーバについては,プロセスの存在確認だけが実施されます。

表2‒2 論理サーバの稼働確認方法

論理サーバの種類

プロセスの起動方法

論理サーバの稼働確認方法

プロセス存在確認

動作確認

論理パフォーマンストレーサ

間接起動

パフォーマンストレーサの提供コマンドから取得したプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理スマートエージェント

直接起動

起動コマンドのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理ネーミングサービス

直接起動

起動コマンドのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

ルートコンテキストを取得できることを確認する。

論理CTMドメインマネジャ

間接起動

CTMドメインマネジャの提供コマンドで取得したプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理CTM

ネーミングサービス

直接起動

起動コマンドのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

ルートコンテキストを取得できることを確認する。

CTMデーモン

間接起動

CTMデーモンの提供コマンドで取得したプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理J2EEサーバ

直接起動

起動コマンドのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

RMIによる呼び出しに応答することを確認する。

論理Webサーバ

間接起動

Webサーバが生成するhttpd.pidファイルから取得した制御プロセスのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

HTTP Server動作確認用URLに対してHTTPアクセスで正しいレスポンスが受信できるかどうかを確認する。応答はWebサーバのサーバプロセスが行う。

論理ユーザサーバ

直接起動

起動コマンドのプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理ユーザサーバ定義ファイルにisAliveコマンドが定義されている場合は,isAliveコマンドを使用してプロセスが稼働しているかを確認する。定義されていない場合は,動作確認は成功したものと見なす。

間接起動

getProcessIDコマンドで取得したプロセスIDでプロセスの存在を確認する。

論理ユーザサーバ定義ファイルにisAliveコマンドが定義されている場合は,isAliveコマンドを使用する。定義されていない場合は,動作確認は成功したものと見なす。

(凡例) −:なし

注※ 直接起動では,実行したコマンドそのものが監視対象となります。間接起動では,コマンドが起動したサービスやプロセスが監視対象となります。コマンドを実行して監視対象のサービスやプロセスが起動されると,コマンドは終了します。