18.2.1 lb.properties(負荷分散機定義プロパティファイル)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
Javaプロパティ形式です。
(2) ファイルの格納先
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\config
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config
(3) 機能
負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報を設定します。Application Serverから負荷分散機を制御する場合に使用します。
(4) 設定できるキー
APIを使用した直接接続を使用する負荷分散機で設定できるキーとデフォルトを次に示します。
キー名称 |
内容 |
デフォルト |
---|---|---|
lb.list |
負荷分散機の管理IPアドレスをドット記法(xxx.xxx.xxx.xxx)で設定します。xxxには0〜255の整数を指定します。なお,複数の負荷分散機を使用する場合は,コンマ「,」で区切り,複数の管理IPアドレスを設定します。 |
なし |
lb.connect_type.<IPアドレス>※1※2 |
負荷分散機への接続形態を設定します。 「API」を指定してください。 何も指定しない場合,jp1_nc(旧VR互換)が指定されます。 |
jp1_nc |
lb.enable_passwd.<IPアドレス> |
負荷分散機に設定したPrivileged EXECレベルに必要なパスワードを負荷分散機ごとに設定します。 なお,このプロパティはACOSの場合に設定します。 |
なし |
lb.API.user.<IPアドレス> |
負荷分散機にAPIでログインするときのユーザ名を設定します。 |
なし |
lb.API.passwd.<IPアドレス> |
負荷分散機にAPIでログインするときのユーザのパスワードを設定します。 |
なし |
lb.API.port.<IPアドレス> |
負荷分散機のポート番号を設定します。指定できる値は1〜65534の整数です。範囲外の値を指定した場合,デフォルト値が設定されます。 |
443 |
lb.API.cookie_persistence_template.<Webシステム名>.<IPアドレス> |
負荷分散機で作成したcookieパーシステンステンプレート名を設定します。 |
なし |
lb.API.timeout.<IPアドレス> |
APIメソッド実行時のタイムアウト時間(単位:秒)を設定します。 このキーで設定した時間内に,APIメソッドが完了しない場合は,Smart Composer機能のコマンド(cmx_build_systemなど)がタイムアウトエラーで異常終了します。 なお,指定できる値は1〜2147483の整数です。範囲外の値を指定した場合,デフォルト値が設定されます。 |
10 |
lb.API.protocol.<IPアドレス> |
負荷分散機との通信で使用するプロトコルを指定します。
|
https |
javax.net.ssl.trustStore |
負荷分散機の接続形態にAPIを指定した場合に,負荷分散機のサーバ証明書を登録したトラストストアを指定します。Javaの仕様に従って指定してください。 |
cacerts(JDKのデフォルトのトラストストア) |
javax.net.ssl.trustStorePassword |
負荷分散機の接続形態にAPIを指定した場合に,負荷分散機のサーバ証明書を登録したトラストストアのパスワードを指定します。Javaの仕様に従って指定してください。 |
cacerts(Javaの信頼を得たデフォルトのキーストアが使われる) |
(5) 記述例
lb.list=192.168.10.100 lb.enable_passwd.192.168.10.100=adminpw lb.connect_type.192.168.10.100=API lb.API.user.192.168.10.100=user01 lb.API.passwd.192.168.10.100=user01pw #lb.API.port.192.168.10.100=443 #lb.API.cookie_persistence_template.MyWebSystem.192.168.10.100=SC_COOKIE_TEMPNAME #lb.API.timeout.192.168.10.100=10 javax.net.ssl.trustStore=C:\\work\\ACOS.keystore javax.net.ssl.trustStorePassword=keystore_pass
(6) 注意事項
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このファイルには,パスワードなどの情報が含まれているため,適切にファイルのアクセス権を設定してください。
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Management Server起動中に設定ファイルを更新した場合,Management Serverの再起動後に更新情報が反映されます。
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このファイルを更新した場合,またはManagement Serverマシンと負荷分散機との接続構成を変更した場合は,cmx_test_lbコマンドを使用して,負荷分散機への接続を確認してください。cmx_test_lbコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。負荷分散機へ接続できない場合は,cmx_test_lbコマンドが出力したメッセージを基に,負荷分散機の設定および簡易構築定義ファイルの負荷分散機の定義(<load-balancer>タグの定義)の設定内容を確認してください。負荷分散機の設定については,「8.5 Management Server(Smart Composer機能)での負荷分散機の接続情報の設定」を,簡易構築定義ファイルの負荷分散機の定義(<load-balancer>タグの定義)については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.7.5 負荷分散機へ接続する環境を設定する」を参照してください。