Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


9.5.2 CTMでエラーが発生した時のトラブルシュート

CORBAシステム例外のマイナーコードに1213473793〜1213474042が設定された場合,CTMSPOOLディレクトリに出力される例外ログファイルからCTMで発生したエラー要因を調査できます。

〈この項の構成〉

(1) 例外ログファイルフォーマット

例外ログは16個のカンマ”,”区切りでエラー発生時に取得した情報を出力します。

けた

取得情報

説明

1

Time

エラー発生時刻

2

Process

プロセスID

3

Thread

スレッドID

4

ClientIPAddress

ORBクライアントのIPアドレス

5

ClientPortNo

ORBクライアントのポート番号

6

ClientCommNo

通信番号

7

ErrorCode

エラーコード

8

DetailCode

内容コード

9

PlaceCode

場所コード

10

CompletionStatus

完了状態

11

MaintenanceCode1

保守情報

12

MaintenanceCode2

保守情報

13

MaintenanceCode3

保守情報

14

MaintenanceCode2

保守情報

15

ErrorCode

ORBクライアントに返す完了状態

16

CompletionStatus

ORBクライアントに返す完了状態

17

MinorCode

ORBクライアントに返すマイナーコード

例外ログの出力例を次の図に示します。

図9‒11 例外ログの出力例

[図データ]

(2) トラブルシュートの手順

  1. 例外ログファイルに,ORBクライアントが受け取ったマイナーコードが17けた目に出力されているか確認してください。

    例外ログファイルは次の場所に格納されています。

    Windowsの場合:

    <CTMSPOOLディレクトリ>¥ejb¥<接続先のCTMID名>¥expt¥

    Unixの場合:

    <CTMSPOOLディレクトリ>/ejb/<接続先のCTMID名>/expt/

  2. マイナーコードが出力されていた場合は,該当する行のエラー発生時刻(1けた目)とIPアドレス(4けた目)とポート番号(5けた目)が,ORBクライアントのIPアドレスとポート番号と一致するかどうか確認してください。

  3. 該当する行のエラーコード(7けた目),内容コード(8けた目) ,場所コード (9けた目) ,完了状態(10けた目)を基にマニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」の「19.4 KFCTのメッセージの詳細情報」を参照して,適切な対処をしてください。

  4. 該当する行の通信番号(6けた目)からPRFトレースでリクエストがどこまで実行されているかを確認して問題発生個所を絞り込んでください。