7.13.1 明示管理ヒープ機能を利用するための共通の設定(JavaVMオプションの設定)
ここでは,明示管理ヒープ機能を利用するための共通の設定について説明します。
明示管理ヒープ機能を利用する場合,次の設定が必要です。
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J2EEサーバ
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バッチサーバ
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Javaアプリケーション
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自動配置設定ファイルの設定
また,明示管理ヒープ機能の適用対象を制御する場合,次の設定が必要です。
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明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルの設定
- 〈この項の構成〉
(1) J2EEサーバの設定
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。
明示管理ヒープ機能を使用するための共通の設定は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)でJavaVMのオプションを指定します。
明示管理ヒープ機能のJavaVMオプションの定義について次の表に示します。
簡易構築定義ファイルでの定義例を次に示します。
<param-name>add.jvm.arg</param-name> <param-value>-Xms512m</param-value> <param-value>-Xmx512m</param-value> <param-value>-XX:+HitachiUseExplicitMemory</param-value> <param-value>-XX:HitachiExplicitHeapMaxSize=64m</param-value>
- 参考
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J2EEサーバの設定は,運用管理ポータルの[起動パラメタの設定]画面(論理J2EEサーバの定義)でも設定できます。運用管理ポータルでの設定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.8.23 起動パラメタの設定(J2EEサーバ)」を参照してください。
指定するJavaVMオプション,および簡易構築定義ファイルで指定するタグの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
(2) バッチサーバの設定
バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。
明示管理ヒープ機能を使用するための共通の設定は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)でJavaVMのオプションを指定します。
指定するJavaVMのオプションは,「(1) J2EEサーバの設定」を参照してください。
(3) Javaアプリケーションの設定
cjclstartapコマンドで動作させるJavaアプリケーションの設定は,Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)で実施します。
明示管理ヒープ機能を使用するための共通の設定は,Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)でJavaVMのオプションを指定します。
指定するJavaVMのオプションは,「(1) J2EEサーバの設定」を参照してください。
Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)での定義例を次に示します。
add.jvm.arg=-Xms512m add.jvm.arg=-Xmx512m add.jvm.arg=-XX:+HitachiUseExplicitMemory add.jvm.arg=-XX:HitachiExplicitHeapMaxSize=64m
Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「12.2.1 usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)」を参照してください。
(4) 自動配置設定ファイルの設定
自動配置設定ファイルを使用して明示管理ヒープ機能を利用する場合,-XX:+HitachiAutoExplicitMemoryオプションを指定し,Explicitヒープに配置したいオブジェクトの設定が必要です。
Explicitヒープに配置したいオブジェクトの設定は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(J2EE-Server)の<configuration>タグ内にAutoExplicitMemoryTextパラメタで指定します。
定義例を次に示します。
: <param> <param-name>AutoExplicitMemoryText</param-name> <param-value> <![CDATA[ com.sample.*, java.util.ArrayList com.sample.Main.main(java.lang.String[]), java.util.LinkedList ]]> </param-value> </param> :
自動配置設定ファイルの作成方法については,「7.13.2 自動配置設定ファイルを使った明示管理ヒープ機能の使用」を参照してください。
自動配置設定ファイルは,運用管理ポータルの[起動パラメタの設定]画面(論理J2EEサーバの定義)またはユーザ任意のファイル(-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFileプロパティで指定したファイル)でも設定できます。
(5) 明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルの設定
明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルを使用し,参照関係に基づく移動の対象となるオブジェクトに対して明示管理ヒープ機能の適用を制御する場合は,次のオプションの指定と,Explicitヒープに移動しないクラスの設定が必要です。
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-XX:ExplicitMemoryFullGCPolicy=0
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-XX:+ExplicitMemoryUseExcludeClass
Explicitヒープに移動しないクラスの設定は,明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルに記述します。
記述例を次に示します。
com.sample.ClassA com.sample.ClassB
また,明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルに記述しているクラスのうち,一部のクラスをExplicitヒープに移動したい場合は,明示管理ヒープ機能適用除外無効設定ファイルに,明示管理ヒープ機能適用除外の設定を無効にしたいクラスを記述します。
明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイル,および明示管理ヒープ機能適用除外無効設定ファイルの作成方法については,「7.13.3 設定ファイルを使った明示管理ヒープ機能の適用対象の制御」を参照してください。