5.8.3 データベースのディスク容量の見積もり
データベースセッションフェイルオーバ機能では,3種類のテーブル(アプリケーション情報テーブル,セッション情報テーブル,空きレコード情報テーブル)を作成します。確保するディスク容量のサイズは,テーブルとインデクスの情報を基に各データベースのマニュアルを参照して見積もります。なお,これらの情報はComponent Containerのバージョンアップや修正パッチで変更になる場合があります。
- 〈この項の構成〉
(1) テーブルの情報
テーブルごとの列の要素,および行数について説明します。
-
アプリケーション情報テーブル
列の要素を次の表に示します。
項番 |
列名 |
HiRDB型 |
ORACLE型 |
インデクスの有無 |
---|---|---|---|---|
1 |
APP_INFO_KEY |
CHAR(128) PRIMARY KEY |
VARCHAR2(128) PRIMARY KEY |
なし |
2 |
APP_INFO_VALUE |
CHAR(512) |
VARCHAR2(512) |
なし |
行数は次のとおりです。
13+参照専用リクエストの定義数
-
セッション情報格納テーブル
列の要素を次の表に示します。
表5‒11 セッション情報格納テーブルの列の要素 項番
列名
HiRDB型
ORACLE型
インデクスの有無
1
RECORD_NO
INTEGER PRIMARY KEY
NUMBER(10,0) PRIMARY KEY
なし
2
SESSIONID
CHAR(112)
VARCHAR2(112)
あり
3
CREATION_TIME
DECIMAL(23,0)
NUMBER(23,0)
なし
4
MAX_INACTIVE_INTERVAL
INTEGER
NUMBER(10,0)
なし
5
THIS_ACCESSED_TIME
DECIMAL(23,0)
NUMBER(23,0)
なし
6
ATTRIBUTES_DATA
BINARY(HTTPセッションの属性情報の最大サイズ)※1
BLOB※2
なし
7
STATUS
CHAR(16)
VARCHAR2(16)
なし
8
OWNER_SERVER
CHAR(512)
VARCHAR2(512)
なし
9
NEXT_FREE_RECORD_NO
INTEGER
NUMBER(10,0)
なし
行数は次のとおりです。
-
ネゴシエーション処理に失敗した場合にWebアプリケーションの開始処理を続行する設定のとき
データベースに格納するグローバルセッション情報の数
-
ネゴシエーション処理に失敗した場合にWebアプリケーションの開始処理を中止する設定のとき
HttpSessionオブジェクト数の最大値
-
空きレコード情報テーブル
列の要素を次の表に示します。
項番 |
列名 |
HiRDB型 |
ORACLE型 |
インデクスの有無 |
---|---|---|---|---|
1 |
BLOCK_NO |
INTEGER PRIMARY KEY |
NUMBER(10,0) PRIMARY KEY |
なし |
2 |
FREE_RECORD_NO |
INTEGER |
NUMBER(10,0) |
なし |
行数は10固定です。
(2) インデクスの情報
セッション情報格納テーブルのインデクスを次の表に示します。
項番 |
インデクス名 |
UNIQUE属性 |
カラム名 |
---|---|---|---|
1 |
<アプリケーション識別子>_SESSIONS_IDX |
なし |
SESSIONID |
- 参考
-
HiRDBを使用する場合,次の条件を満たすことで性能が向上することがあります。
-
データベースセッションフェイルオーバ機能で使用するテーブルおよびインデクスをRDエリアに配置している※。
-
RDエリアに配置したテーブルおよびインデクスにそれぞれグローバルバッファを設定している。
RDエリア,およびグローバルバッファの設計については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- 注※
-
RDエリアにテーブルおよびインデクスを配置する場合,SQLファイルの編集が必要です。
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