20.7 注意事項
パッケージ名変更機能の注意事項を次に示します。
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アプリケーションサーバのプロセス上でだけ,パッケージ名変換機能を使用できます。そのため,サービスプロバイダを利用したWebSocketやJAX-RSなどのアプリケーションは,アプリケーションサーバのプロセス上でだけ動作します。Javaクライアントのプロセス上では,パッケージ名変換機能が使用できないため,WebSocketやJAX-RSなどのアプリケーションは動作しません。
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処理のロジック上でパッケージ名を組み立てている場合,パッケージ名変換機能では変換されません(例:"jakarta" + "." + "servlet.http.HttpSession")。
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xmlやpropertiesなどのテキストファイルのパッケージ名変換では,コメントなども置換されます。
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展開ディレクトリ形式のアプリケーションのインポート時,パッケージ名変換機能を有効にすると,展開ディレクトリ先のテキストファイルやクラスファイルが,パッケージ名変換機能で書き換えられます。このため,展開ディレクトリ形式でパッケージ名変換機能を使用する場合,展開ディレクトリ先をバックアップしてください。
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パッケージ名変換機能での展開ディレクトリ形式のアプリケーションのリロードでは,展開ディレクトリ先のファイルをインポート時には変換しますが,リロード時には変換しません。
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パッケージ名変換機能での展開ディレクトリ形式のアプリケーションのリロードでは,クラスローダにロードされる時にクラスを変換しますが,クラスファイル自体は変換されません。また,テキストファイルも変換されません。例えばjspの場合,コンパイルされたクラスはクラスローダへのロード時に変換されますが,jspファイルとクラスファイル自体は変換されません。
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パッケージ名変換機能は,リロード時にはファイル自体の変換をしません。例えばjspファイルの前提となるjarファイルが更新された場合,jspコンパイルでエラーになる場合があります。その場合は,アプリケーションをインポートし直してください。
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ネイティブメソッド処理はパッケージ名変換機能の対象外です。