18.8.7　J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル

J2EEサーバは，構成ファイルの更新を検知すると処理中のリクエスト数の監視を開始し，処理中のリクエストの処理が完了するとファイルをロードします。ファイルの容量が大きい場合，ネットワークを経由した場合や，ファイルが複数ある場合には，ファイルコピーなどの処理時間が長くなることがあります。このとき，ファイルコピーが完了する前に処理中のリクエストがなくなると，ファイルコピー中にロードが開始されて，ロードに失敗するおそれがあります。これを回避するため，ファイルコピーに掛かる時間を考慮し，コピーが完了してからロードが開始されるように，構成ファイル更新用インターバルを設定しておくことができます。構成ファイル更新用インターバルでは，構成ファイルの更新を検知してから処理中のリクエスト数の監視を開始するまでの時間を設定します。構成ファイル更新用インターバルを次の図に示します。

図18‒12　構成ファイル更新用インターバル

ポイント

• 構成ファイル更新用インターバルには，実際に掛かるコピー時間にゆとりを持たせた時間を設定することをお勧めします。

• 複数のファイルを同時に更新する場合は，複数のファイルの更新に掛かる時間を算出して，構成ファイル更新用インターバルを設定してください。

構成ファイル更新用インターバルは，J2EEアプリケーション，Webアプリケーション，およびJSPでそれぞれ設定できます。設定値の関係を次に示します。

EJBアプリケーションの場合

J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル（ejbserver.deploy.context.update.interval）が使用されます。

サーブレットの場合

WebアプリケーションまたはJ2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルが使用されます。優先順位を次に示します。

1. Webアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル（webserver.context.update.interval）

2. J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル（ejbserver.deploy.context.update.interval）

Webアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルを指定していない場合には，J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルが使用されます。

JSPの場合

JSPまたはJ2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルが使用されます。優先順位を次に示します。

1. JSPの構成ファイル更新用インターバル（webserver.jsp.update.interval）

2. J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバル（ejbserver.deploy.context.update.interval）

JSPの構成ファイル更新用インターバルを指定していない場合には，J2EEアプリケーションの構成ファイル更新用インターバルが使用されます。

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