4.10.1　Message-driven Bean（サービス）の実装の準備

(1)　トランザクション連携機能を使用する場合のJ2EEサーバの設定

トランザクション連携機能を使用する場合にJ2EEサーバの設定が必要です。

トランザクション連携機能では，グローバルトランザクションを利用します。そのため，トランザクション連携機能を使用する場合は，J2EEサーバのライトトランザクション機能を無効にする必要があります。

J2EEサーバのライトトランザクション機能を無効にするプロパティについて次に示します。なお，トランザクション連携機能を使用しない場合は，次のプロパティの設定は，有効または無効のどちらでもかまいません。

ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabled

ライトトランザクションを使用するか，グローバルトランザクションを使用するかを指定します。trueを指定した場合，グローバルトランザクションを利用できます。

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(2)　TP1インバウンドアダプタの開始

TP1インバウンドアダプタを開始する手順を示します。

1. TP1インバウンドアダプタをインポートします。

   cjimportresコマンドを実行して，TP1インバウンドアダプタをインポートします。アプリケーションサーバでは，TP1インバウンドアダプタ（TP1InboundAdapter.rar）をConnector1.5仕様に準拠したインバウンドリソースアダプタとして提供しています。

   実行形式を次に示します。

   cjimportres <サーバ名> -type rar -f <ファイルパス>

   <ファイルパス>には，TP1インバウンドアダプタのパスとして，次のパスを指定してください。

   • Windowsの場合

     "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\adapters\OpenTP1\TP1InboundAdapter.rar"

   • UNIXの場合

     /opt/Cosminexus/CC/adapters/OpenTP1/TP1InboundAdapter.rar

2. TP1インバウンドアダプタをデプロイします。

   cjdeployrarコマンドを実行して，インポートしたTP1インバウンドアダプタをデプロイします。

   実行形式を次に示します。

   cjdeployrar <サーバ名> -resname TP1_Inbound_Adapter

3. TP1インバウンドアダプタを定義します。

   TP1インバウンドアダプタのConnector属性ファイルを編集して，TP1インバウンドアダプタのConnector属性を定義します。

   TP1インバウンドアダプタのConnector属性の定義の詳細については，「4.12.2　リソースアダプタの設定」を参照してください。

4. TP1インバウンドアダプタを開始します。

   cjstartrarコマンドを実行して，TP1インバウンドアダプタを開始します。

   実行形式を次に示します。

   cjstartrar <サーバ名> -resname TP1_Inbound_Adapter

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