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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.3.6 リソースに接続するための実装

アプリケーションからリソースに接続するには,Enterprise Beanやサーブレットでリソースへの参照を取得する必要があります。リソースへの参照を取得する方法として,ルックアップを使用する方法とDI(Dependency Injection)を使用する方法があります。

なお,EJB 3.0以降を使用する場合,DIを使用してリソースへの参照を取得してください。

〈この項の構成〉

(1) ルックアップを使用してリソースへの参照を取得する方法

ルックアップを使用する場合,次の手順でアプリケーションからリソースに接続します。

  1. リソースに接続するコネクションを取得するためのファクトリクラスを,JNDIを使用してルックアップします。

    ルックアップする名前は,Enterprise BeanやサーブレットのDDで指定します。該当するタグは<resource-ref>タグ中の<res-ref-name>タグです。

  2. コネクションのファクトリクラスを使用して,コネクションを取得します。

  3. 取得したコネクションを使用して,リソースに接続します。

  4. 使用済みのコネクションをクローズします。

コネクションプーリングを使用している場合は,手順2.でプーリングされているコネクションが取得され,手順4.でコネクションがプールに返却されます。ユーザプログラムでコネクションプーリングを意識したコーディングは必要ありません。

(2) DIを使用してリソースへの参照を取得する方法

DIを使用してリソースへの参照を取得する場合,DDの定義は不要となります。DIの概要およびDI使用時の注意事項については,「17.4 DIの使用」を参照してください。

(3) リソースへの接続を実装する場合の注意事項

ユーザプログラムでリソースへのコネクションを取得する場合の注意事項を次に示します。