3.3.3 リソースアダプタの使用方法
ここでは,リソースアダプタの使用方法について説明します。リソースアダプタを使用してリソースと接続する方法には,次の2種類があります。
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J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用する方法
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J2EEアプリケーションに含めて使用する方法
ここでは,それぞれの方法について説明します。
(1) J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用する
J2EEサーバにインポートしたリソースアダプタを,共有スタンドアロンモジュールとしてデプロイします。そのJ2EEサーバ上で動作するすべてのJ2EEアプリケーションで使用できるようになります。J2EEサーバ上に配置されたリソースアダプタをJ2EEリソースアダプタといいます。
(2) J2EEアプリケーションに含めて使用する
リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めて使用します。同じJ2EEアプリケーションに含まれるEJBやWARから,リソースアダプタを使用できます。リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めて使用する手順については,「3.3.9 リソースアダプタの設定の流れ(J2EEアプリケーションに含めて使用する場合)」を参照してください。
なお,J2EEアプリケーションに含めることができるリソースアダプタには,制限があります。詳細については,「(3) 使用方法ごとに使用できるリソースアダプタ」を参照してください。
(3) 使用方法ごとに使用できるリソースアダプタ
リソースアダプタは,Application Serverのバージョンに適したリソースアダプタに統一する必要があります。また,アプリケーションサーバでは,Connector 1.0仕様,およびConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタをデプロイして使用できます。ただし,J2EEアプリケーションに含めて使用する場合,次のリソースアダプタは使用できません。
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XATransactionに設定したリソースアダプタ
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ネイティブライブラリを含むリソースアダプタ
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起動順序の制御が必要なリソースアダプタ
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アプリケーションサーバ独自の機能を使用しているリソースアダプタ
アプリケーションサーバが提供するリソースアダプタの使用方法を次の表に示します。
リソースアダプタ |
使用方法 |
||
---|---|---|---|
リソースアダプタをJ2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用する |
リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めて使用する |
||
DB Connector |
NoTransactionまたはLocalTransactionに設定 |
○ |
○ |
XATransactionに設定 |
○ |
− |
|
TP1 Connector |
NoTransactionまたはLocalTransactionに設定 |
○ |
○ |
XATransactionに設定 |
○ |
− |
|
TP1/Message Queue - Access |
○ |
− |
|
Reliable Messaging |
Reliable Messaging(データベースなし) |
○ |
− |
Reliable Messaging(データベースあり) |
○ |
− |
|
DB Connector for Reliable Messaging |
○ |
− |
|
TP1インバウンドアダプタ |
○ |
− |
|
CJMSPリソースアダプタ |
○ |
− |
使用できないリソースアダプタに対して次の操作をすると,エラーメッセージが出力されて,操作に失敗します。
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J2EEアプリケーションに含めてインポートする
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J2EEアプリケーションに含めて接続テストまたは開始する