1.2 システムの目的と機能の対応
アプリケーションサーバでは,構築・運用するシステムの目的に合わせて,適用する機能を選択する必要があります。
この節では,Enterprise Beanを実行するためのそれぞれの機能をどのようなシステムの場合に使用するとよいかを示します。機能ごとに,次の項目への対応を示しています。
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信頼性
高い信頼が求められるシステムの場合に使用するとよい機能です。
アベイラビリティ(安定稼働性)およびフォールトトレランス(耐障害性)を高める機能や,ユーザ認証などのセキュリティを高めるための機能が該当します。
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性能
性能を重視したシステムの場合に使用するとよい機能です。
システムのパフォーマンスチューニングで使用する機能などが該当します。
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運用・保守
効率の良い運用・保守をしたい場合に使用するとよい機能です。
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拡張性
システム規模の拡大・縮小および構成の変更への柔軟な対応が必要な場合に使用するとよい機能です。
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そのほか
そのほかの個別の目的に対応するための機能です。
また,Enterprise Beanを実行するための機能には,Java EE標準機能とアプリケーションサーバが独自に拡張した機能があります。機能を選択するときには,必要に応じて,Java EE標準への準拠についても確認してください。
- 〈この節の構成〉