Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


7.8 Javaヒープの最大サイズ/初期サイズの決定

Tenured領域およびNew領域の見積もりができたら,それらを基にJavaヒープの最大サイズと初期サイズを決定します。

Javaヒープの最大サイズは,次のように決定します。

Javaヒープの最大サイズ
=Tenured領域のメモリサイズ+New領域のメモリサイズ

Javaヒープのメモリサイズを設定する場合,まず,-Xmxオプションに,拡張領域のサイズも含む,Javaヒープ領域の最大サイズを指定します。次に,-Xmsオプションに,Javaヒープ領域の初期サイズを指定します。なお,-Xmsオプションに指定するサイズは,-Xmxオプションに指定したサイズよりも小さくする必要があります。

JavaVMは,起動時に,-Xmsオプションで指定された分のメモリ領域をJavaヒープ領域として確保します。その後,アプリケーション実行中に-Xmsオプションで指定した以上のメモリ領域が必要になった場合に,-Xmxオプションで指定したサイズになるまで,ヒープ領域を追加して割り当てていきます。逆に,アプリケーションの中で不要なメモリ領域が発生した場合は,-Xmsオプションで指定したサイズまで,Javaヒープ領域として確保している領域を減らしていきます。

なお,システムの安定稼働のためには,-Xmxオプションと-Xmsオプションには同じ値を指定することをお勧めします。