7.7 Javaヒープ内に一定期間存在するオブジェクトの扱いの検討
これまでの説明は,オブジェクトの寿命に応じて,それぞれの領域に次のように格納することを前提としてきました。
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アプリケーションの動作に必要な寿命の長いオブジェクトは,Tenured領域に格納する。
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リクエスト処理やレスポンス処理などの寿命の短いオブジェクトは,New領域に格納する。
しかし,寿命が中間的な一定期間使用されるオブジェクトがあります。このようなオブジェクトは,寿命は長くありませんが,何回かのCopyGCの対象になります。
メモリサイズの見積もりでは,これらのオブジェクトを,New領域,Tenured領域のどちらかに格納することを前提として,見積もりをする必要があります。
ここでは,それぞれの特徴を示します。アプリケーションの種類や目的に応じて,どちらかのメモリサイズを増加させるように見積もりをしてください。