3.11.6 ホスト単位管理モデルの実行系と待機系をN:1にする構成
ホスト単位管理モデルを系切り替えの対象にする場合の構成について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) システム構成の特徴
ホスト単位管理モデルをN:1で構成します。システム構成の例を次に示します。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
- 特徴
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アプリケーションサーバの実行系N台と待機系1台を配置し,それぞれにManagement Serverと運用管理エージェントを配置している構成です。
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論理サーバは別々のホスト内に配置されているが,外部からは同じ論理サーバとして動作するのに対し,Management Serverは別々のホスト内で動作し,それぞれ運用管理ドメインを持ちます。一つの運用管理ドメイン内に一つの仮想ホストを定義し,それぞれを現用系アプリケーションサーバのホスト,予備系アプリケーションサーバのホストとして構築します。
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各アプリケーションサーバの運用に使用するIPアドレスは,クラスタソフトウェアによって割り当てられる仮想IPアドレスを使用し,Management Server,運用管理エージェントのIPアドレスには実IPアドレスを使用します。
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グローバルトランザクションを使用する場合は,共有ディスク装置が必要です。共有ディスクは,仮想ホストごとに必要です。
- 参考
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仮想ホストとは,運用管理エージェントによってアプリケーションサーバの起動,停止を制御しますが,運用に使用するIPアドレスと同じIPアドレスを割り当て,見かけ上同じホストであるかのように定義したものです。
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- 系切り替えの流れ
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実行系のアプリケーションサーバマシンに障害が発生すると,系切り替えが実行されます。系切り替えは,Management Server,運用管理エージェント,またはクラスタソフトウェアなどに障害が発生した場合に実行されます。
系切り替えが実行されると,待機系のアプリケーションサーバマシンのクラスタソフトウェアによって運用管理エージェントとManagement Serverが起動されます。起動された運用管理エージェントによって,それまで停止していた論理サーバのプロセスが起動されます。
(2) それぞれのマシンで起動するプロセス
それぞれのマシンに必要なソフトウェアとプロセスについて説明します。
(a) アプリケーションサーバマシン(実行系/待機系)
アプリケーションサーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
ホスト単位管理モデルを対象とした系切り替えシステムのアプリケーションサーバマシンで必ず起動するプロセスは次のとおりです。
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運用管理エージェント
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Management Server
これ以外にアプリケーションサーバに必要なソフトウェアおよびプロセスは,使用する機能に応じたシステム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。
(b) クライアントマシン
クライアントマシンには,次のソフトウェアをインストールしてください。
- Webクライアント構成の場合
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Webブラウザ
- EJBクライアント構成の場合
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Client(Windowsの場合),Application Server