3.4.3 Session BeanとEntity Beanをアクセスポイントに使用する構成
Session BeanとEntity Beanがアクセスポイントになり,クライアントでEJBクライアントアプリケーションを動作させるシステム構成について説明します。この構成を,EJBクライアント構成といいます。
(1) システム構成の特徴
最も基本的なEJBクライアント構成は,クライアントマシンと1台のアプリケーションサーバマシンによって構築できます。
1台のアプリケーションサーバマシンで構築するEJBクライアント構成の例を次の図に示します。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
- 特徴
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Windowsの場合は,Clientを使用してクライアントマシンの環境を構築できます。
- リクエストの流れ
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アクセスポイントであるSession BeanとEntity Beanは,J2EEサーバ上で動作します。
EJBクライアントアプリケーションからのリクエストは,RMI-IIOPによってアクセスポイントに送られ,Session BeanとEntity Beanを呼び出します。このとき,EJBクライアントアプリケーションは,J2EEサーバ内で動作しているネーミングサービスから名前を検索(ルックアップ)して,Session BeanとEntity Beanにアクセスします。
(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス
それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスについて説明します。なお,リソースに接続するためのプロセスについては,「3.6 トランザクションの種類を検討する」を参照してください。
(a) アプリケーションサーバマシン
アプリケーションサーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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J2EEサーバ
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運用管理エージェント
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PRFデーモン
(b) 運用管理サーバマシン
運用管理サーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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Management Server
(c) EJBクライアントマシン
EJBクライアントマシンには,Application ServerまたはClient(Windowsの場合)をインストールする必要があります。
起動するプロセスは,EJBクライアントアプリケーションのプロセスです。