4.4.4 構成・定義情報を出力してシステムを移行するときの注意事項
構成・定義情報を出力して,構築済みのシステムを移行するときの注意事項を次に示します。
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移行後のシステム環境に,free-tierが含まれている場合,Smart Composer機能のコマンドで実施できる運用作業は次のとおりです。
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システムの起動・停止
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システム中の論理サーバのステータス監視
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システム中の論理サーバのcmx_build_systemの実行状態の表示
free-tierを含むシステムについてほかの運用作業をする場合は,運用管理ポータル,またはサーバ管理コマンドを使用してください。
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Smart Composer機能のコマンドで簡易構築定義ファイルに出力できるのは,システム環境の内容のうち,簡易構築定義ファイルで定義できる情報だけです。簡易構築定義ファイル以外のファイルを直接編集している場合,その編集内容は反映されません。
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Webシステムに関連づいていない論理サーバを含むシステムを構築する場合は,次に示す手順で,移行先の環境に,構築済みのシステムと同じシステムを構築してください。
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移行元の環境で,cmx_export_modelコマンドを実行し,構築済みのシステムの設定内容を簡易構築定義ファイルに出力します。
コマンドの実行例を次に示します。ここでは,出力する簡易構築定義ファイルの名称をMyWebSystemexport.xmlとします。
cmx_export_model -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -o <MyWebSystemexport.xmlのファイルパス>
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移行先の環境で,cmx_build_modelコマンドを実行し,手順1.で出力した簡易構築定義ファイルからシステムの情報モデルを構築します。
コマンドの実行例を次に示します。
cmx_build_model -m 192.168.100.22 -u admin -p admin -f <MyWebSystemexport.xmlのファイルパス>
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移行先の環境で,cmx_build_systemコマンドを実行し,システムの情報モデルを基に,Webシステムに関連づいていない論理サーバを含むシステムを構築します。
コマンドの実行例を次に示します。なお,構築するシステムにWebシステムに関連づいている論理サーバが含まれる場合,-sオプションにWebシステム名を指定して,再度cmx_build_systemコマンドを実行します。ここでは,WebシステムをMyWebSystemとします。
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構築するシステムにWebシステムに関連づいていない論理サーバだけ含まれる場合
cmx_build_system -m 192.168.100.22 -u admin -p admin -ns
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構築するシステムにWebシステムに関連づいていない論理サーバおよびWebシステムに関連づいている論理サーバが含まれる場合
cmx_build_system -m 192.168.100.22 -u admin -p admin -s MyWebSystem cmx_build_system -m 192.168.100.22 -u admin -p admin -ns
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