3.2.7 システムの構成・定義情報とは
システムの構成・定義情報とは,構築したシステムに配置している論理サーバの種類やリソースアダプタなどの構成を記述した定義ファイル,および運用管理機能の動作環境などを設定した定義ファイルのことです。代表的な定義ファイルを次に示します。
- システムの構成に関するファイル
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簡易構築定義ファイル
Smart Composer機能のコマンドで構築するWebシステムを定義するファイルです。また,リバースプロキシ,Webコンテナ間のリクエスト送受信時や,レスポンス送受信時の通信タイムアウトも設定します。
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Connector属性ファイル
リソースアダプタの属性を定義するファイルです。
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cosminexus.xml(アプリケーション属性ファイル)
EJB-JAR,Session Bean,Entity Bean,Message-driven Bean,WAR,フィルタ,サーブレット/JSPおよびリソースアダプタに関する,アプリケーションサーバ独自の定義情報を定義するファイルです。
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- 運用管理機能の動作環境に関する定義ファイル
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manager.cfg(Manager設定ファイル)
Management Server,運用管理エージェント,およびそれぞれの上で動作するコンポーネントやコマンドに共通なプロパティを指定するファイルです。ログの出力先や面数などの共通な設定で使用します。
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adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)
運用管理エージェントのプロパティを指定するファイルです。論理サーバの動作確認レベルやsnapshotログの収集先の設定などで使用します。
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mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)
Management Serverのプロパティを指定するファイルです。Management Serverの環境設定や障害検知時コマンドの動作の設定などで使用します。
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これらのファイルを,システムの構築時や設定変更時などのタイミングでアプリケーションサーバと別のホストに取得しておくと,障害発生時などに,以前の構成や定義情報の設定内容を確認したい場合などに使用できます。