Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


6.12.1 Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

[message.level={0|10|20}]
[trace.level={0|10|20|30}]
[methodtracefile.size=メソッドトレースの出力サイズ]
[methodtracefile.num=メソッドトレースの出力面数]
[datatracefile.size=データトレースの出力サイズ]
[datatracefile.num=データトレースの出力面数]
 codetable.path=変換テーブル格納パス
[exptracefile.size=例外ログの出力サイズ]
[exptracefile.num=例外ログの出力面数]
[transaction.local={true|false}]

(2) 機能

Message Queueアダプタが実行環境で動作する際に出力される,ログやトレースの情報を定義します。

Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルは次の手順で作成してください。

  1. 次のテンプレートファイルを基に,Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルを定義します。

    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\MQ\config\templates\adpmq.properties
  2. 編集後のMessage Queueアダプタ実行環境プロパティファイルを次に示すファイル名で保存します。

    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\MQ\config\<サービスID>.properties

Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルは,Message Queueアダプタの開始時に実行環境に反映されます。

Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルの内容を変更する場合は,Message Queueアダプタを停止してから変更してください。変更後は,変更内容を実行環境に反映するためにMessage Queueアダプタを再開始してください。

(3) 設定できるプロパティ

message.level={0|10|20} 〜<<10>>

メッセージログの出力レベルを指定します。メッセージログの出力レベルを次に示します。

表6‒5 出力レベルと出力情報の対応

情報種別

出力レベル

0

10

20

エラー情報

警告情報

インフォメーション

(凡例)

○:すべて出力します。

△:重要なログメッセージだけ出力します。

trace.level={0|10|20|30} 〜<<10>>

メソッドトレースとデータトレースの出力レベルを指定します。

メソッドトレースの出力レベルを次に示します。

情報種別

出力レベル

0

10

20

30

外部から呼び出されるメソッド情報およびメッセージ送信・受信入出力メソッドの開始・終了情報

×

ほかのHCSCコンポーネントから参照するpublicメソッドの開始・終了情報

×

×

ほかのHCSCコンポーネントから参照しない内部メソッド(public以外のメソッド)の開始・終了情報

×

×

×

メソッド内のエラー

(凡例)

○:出力します。

×:出力しません。

データトレースの出力レベルを次に示します。

情報種別

出力レベル

0

10

20

30

メッセージ送受信要求データ情報

×

×

×

メッセージ送受信応答データ情報

×

×

Fault情報のDetail情報

メッセージ送信失敗および受信メッセージのXML形式変換失敗

(凡例)

○:出力します。

×:出力しません。

データトレースの出力レベルを20以上にした場合のメリットとデメリットを次に示します。メリット,デメリットを考慮して出力レベルを指定してください。

表6‒6 データトレース出力レベルのメリット・デメリット

メリット・デメリット

出力レベル

10

20以上

メリット

  • データトレースはエラーが発生した場合だけ出力されます。そのため,出力レベル20以上と比べると,格段に処理性能が良くなります。

  • データトレースを出力するディスク容量は要求エラーの発生回数分であるため少量で済みます。

メッセージ受信やメッセージ送受信要求が失敗した場合,ユーザデータが紛失するおそれがあります。

この場合,データトレースから復旧できます。

デメリット

メッセージ受信やメッセージ送受信要求が失敗した場合,ユーザデータが紛失するおそれがあります。

この場合,紛失したユーザデータを回復できなくなります。

  • ユーザデータがデータトレースに出力されます。そのため,出力レベル10と比べると処理性能が大幅に劣化します。

  • データトレースを出力するディスク容量にはメッセージ送受信量に応じた容量が必要になります。

methodtracefile.size=メソッドトレースの出力サイズ 〜<符号なし数字>((4096−2147483647))<<4194304>>

Message Queueアダプタが取得するメソッドトレース情報の出力ファイルサイズを バイト単位で指定します。

methodtracefile.num=メソッドトレースの出力面数 〜<符号なし数字>((1−16))<<4>>

Message Queueアダプタが取得するメソッドトレース情報の出力ファイル面数を指定します。

datatracefile.size=データトレースの出力サイズ 〜<符号なし数字>((4096−2147483647))<<1048576>>

Message Queueアダプタが取得するデータトレース情報の出力ファイルサイズをバイト単位で指定します。

datatracefile.num=データトレースの出力面数 〜<符号なし数字>((1−16))<<4>>

Message Queueアダプタが取得するデータトレース情報の出力ファイル面数を指定します。

codetable.path=変換テーブル格納パス 〜<コード変換機能の変換テーブル(ユーザマッピングファイル)の格納パス>

コード変換機能の変換テーブル(ユーザマッピングファイル)の格納パスを指定します。Windowsの場合,パスのディレクトリ区切りは「\」ではなく,「\\」を使用してください。

バイナリ形式メッセージを送信する場合,要求電文に送信キュー特定情報または受信キュー特定情報を指定する場合は必ず指定してください。

ユーザマッピングファイルのカスタマイズの有無に応じて,次に示すパスを指定してください。

パスを指定する場合の注意事項を次に示します。

exptracefile.size=例外ログの出力サイズ 〜<数字>((4096−2147483647))<<4194304>>

Message Queueアダプタが取得する例外情報(スタックトレース)の出力ファイルサイズをバイト単位で指定します。

exptracefile.num=例外ログの出力面数 〜<数字>((1−16))<<4>>

Message Queueアダプタが取得する例外情報(スタックトレース)の出力ファイル面数を指定します。

transaction.local={true|false} 〜<<true>>

Message Queueアダプタで,トランザクション決着処理を実行するかどうか指定します。リソースアダプタのトランザクションサポートレベルにXATransactionを指定する場合は,falseを設定してください。

また,リソースアダプタのトランザクションサポートレベルにLocalTransactionを指定する場合,falseを指定していると,トランザクションの決着は,ビジネスプロセスのトランザクションをコミットするタイミングで実行されます。