Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


cscrepdiff(リポジトリ情報の差分の表示)

〈このページの構成〉

形式

cscrepdiff [-h]
           -user <ログインユーザID>
           -pass <ログインパスワード>
           -repfile <エクスポートされたリポジトリZIPファイル名>
           [-allinfo]
           [{-check
            |-compo [-name {<サービスID>|<ユーザ定義受付(呼出先選択)の受付ID>} ] }]
           [-listfile <出力先のHCSCコンポーネント指定ファイル名>]

機能

現在の運用環境のリポジトリ情報と,指定されたリポジトリ情報とのHCSCコンポーネントの差分を出力します。このコマンドは,次に示すリポジトリ情報の項目が同じ場合,同じHCSCコンポーネントと見なして差分を表示します。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「4.5 リポジトリの差分情報の参照」を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-repfile <エクスポートされたリポジトリZIPファイル名> 〜 ((1−200バイト))

エクスポートされた差分表示の対象となるZIPファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。

-allinfo

すべてのHCSCコンポーネントの変更情報を表示します。インポート後のHCSCコンポーネントがすべて表示されるため,リポジトリ内にHCSCコンポーネントが多いと,大量に表示される場合があります。

このオプションを省略した場合,差分が発生したHCSCコンポーネントだけが表示されます。

-check

現在の運用環境のリポジトリ情報と比較対象のリポジトリ情報で,HCSCサーバの構成情報が同じかどうかをチェックします。HCSCサーバの構成情報が異なる場合は,エラーになります。なお,標準インポートの場合は,このオプションを指定しないでください。

-compo

コンポーネント単位でインポートする場合の,HCSCコンポーネントの差分情報を表示します。

-name {<サービスID>|<ユーザ定義受付(呼出先選択)の受付ID>} 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

コンポーネント単位でインポートする場合に,ZIPファイル中のHCSCコンポーネントの種類を次のどちらかで指定します。

<サービスID>

ビジネスプロセスまたはサービスアダプタのサービスIDを指定します。

<ユーザ定義受付(呼出先選択)の受付ID>

ユーザ定義受付(呼出先選択)の受付IDを指定します。

このオプションは,-compoオプションを指定した場合に指定できます。

このオプションを省略した場合は,ZIPファイル中のすべてのHCSCコンポーネントがコンポーネント単位のインポートの対象となります。

-listfile <出力先のHCSCコンポーネント指定ファイル名> 〜((1−200バイト))

指定したファイルへ,HCSCコンポーネントの差分情報と変更種別を出力します。絶対パスまたは相対パスで指定します。パスが存在しない場合は異常終了します。

出力形式はHCSCコンポーネント指定ファイルと同じです。HCSCコンポーネント指定ファイルの記述形式については,「6.5.5 HCSCコンポーネント指定ファイル」を参照してください。

出力形式

-listfileオプションを指定した場合の,HCSCコンポーネント指定ファイルの出力形式を示します。

(1)すべての項目で変更があるリポジトリをファイルに出力する場合(-listfileオプション指定時)

[図データ]

(2)すべての項目で変更があるリポジトリをコンポーネント単位でファイルに出力する場合(-compo,-listfileオプション指定時)

[図データ]

(3)変更がある項目と変更がない項目が混在するリポジトリをファイルに出力する場合(-allinfo,-listfileオプション指定時)

[図データ]

表示形式

表示形式の記号の意味は次のとおりです。

<:現在のリポジトリ情報に存在するHCSCコンポーネント

>:指定したZIPファイルのリポジトリ情報に存在するHCSCコンポーネント

(1)すべての項目で変更がある場合

[図データ]

(2)ユーザ定義受付(呼出先選択)だけ変更がある場合

[図データ]

(3)ビジネスプロセスだけ変更がある場合

[図データ]

(4)変更がない場合(-allinfoオプション省略時)

[図データ]

(5)すべての項目で変更があるが,項目内に変更がないコンポーネントが含まれる場合(-allinfoオプション指定時)

[図データ]

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

コマンドが異常終了しました。

3

排他エラーが発生しました。

9

実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項