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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


3.16.4 バイナリ電文生成定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

次の3とおりの方法で記述できます。

指定形式1
<ルートからの絶対パスで記述した要素名>=<設定値>
指定形式2
<要素名>=<設定値>
指定形式3
[CSCDT_STRING=データ種別「文字列」の設定値]
[CSCDT_INT=データ種別「整数」の設定値]
[CSCDT_DOUBLE=データ種別「実数」の設定値]
[CSCDT_IMPLICIT=データ種別「固定小数部数値」の設定値]
[CSCDT_ZONE=データ種別「ゾーン形式数値」の設定値]
[CSCDT_PACK=データ種別「パック形式数値」の設定値]
[CSCDT_SIGNED=データ種別「符号付2進整数」の設定値]
[CSCDT_UNSIGNED=データ種別「符号無2進整数」の設定値]
[CSCDT_BINARY_HEX=データ種別「バイト列(hexBinary)」の設定値]
[CSCDT_BINARY_BASE64=データ種別「バイト列(base64Binary)」の設定値]
[CSCDT_BIT=データ種別「ビット列」の設定値]
[CSCDT_DATETIME=データ種別「日付時刻」の設定値]

同じ要素を異なる指定形式で記述した場合は,次の優先順に従って適用されます。

  1. 指定形式1

  2. 指定形式2

  3. 指定形式3

(2) 機能

バイナリ電文の生成時に,単純内容要素の要素値をデフォルト値から変更したい場合に設定します。文字コードはUTF-8とする必要があります。

このファイルは,バイナリ電文を次に示すコマンドまたはプロパティファイルで生成する場合に指定します。バイナリ電文をデフォルト値で生成する場合は設定不要です。設定しなかった場合はデフォルトの要素値が適用されます。

(3) ファイルの格納先

テンプレートファイルの格納場所を次に示します。

テンプレートファイルの場所:
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSCTE\template\cscdt_generatedef.properties

テンプレートファイルは指定形式3のプロパティ形式で記述されています。テンプレートファイルは任意のディレクトリにコピーし,ファイルを編集して任意のファイル名で保存してください。

(4) 設定できる値

単純内容要素の要素値のデフォルト値と,XMLの型を次に示します。ファイルに設定する値はそれぞれのXMLの型に従って設定してください。

表3‒4 バイナリ電文生成定義ファイルの設定値

データ種別

XMLの型

デフォルト値

指定形式3のプロパティ名

文字列

xsd:string

空文字列(長さ0バイト)

CSCDT_STRING

整数

xsd:decimal

0

CSCDT_INT

実数

xsd:decimal

0

CSCDT_DOUBLE

固定小数部数値

xsd:decimal

0

CSCDT_IMPLICIT

ゾーン形式数値

xsd:decimal

0

CSCDT_ZONE

パック形式数値

xsd:decimal

0

CSCDT_PACK

符号付2進整数

xsd:integer

0

CSCDT_SIGNED

符号無2進整数

xsd:integer

0

CSCDT_UNSIGNED

バイト列(hexBinary)

xsd:hexBinary

00 (0x00)

CSCDT_BINARY_HEX

バイト列(base64Binary)

xsd:base64Binary

AA== (0x00)

CSCDT_BINARY_BASE64

ビット列

xsd:hexBinary

00 (0x00)

CSCDT_BIT

日付時刻

xsd:date

YYMMDD形式

2000-01-01

(バイナリ変換後は000101)

CCYYMMDD形式

2000-01-01

(バイナリ変換後は20000101)

CSCDT_DATETIME

xsd:time

hhmmss形式

00:00:00

(バイナリ変換後は000000)

xsd:dateTime

YYMMDDhhmmss形式

2000-01-01T00:00:00

(バイナリ変換後は000101000000)

CCYYMMDDhhmmss形式

2000-01-01T00:00:00

(バイナリ変換後は20000101000000)

指定形式の種類と指定例を次に示します。「=」の後ろに<設定値>を指定しなかった要素は,空要素となります。

指定形式1の場合
<ルートからの絶対パスで記述した要素名>=<設定値>

要素名と,変更後の設定値を指定します。要素名は,ルートからの絶対パスで指定します。

指定例を次に示します。

例:/root/complex/element=abc
指定形式2の場合
<要素名>=<設定値>

要素名と,変更後の設定値を指定します。要素名にパス部分は指定しません。

指定例を次に示します。

例:element=abc
指定形式3の場合
<プロパティ名>=<設定値>

データ種別に応じて,表「バイナリ電文生成定義ファイルの設定値」に示すプロパティ名と,変更後の設定値を指定します。

指定例を次に示します。

例:CSCDT_STRING=abc