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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


csctransform(データ変換のテスト)

〈このページの構成〉

形式

(1)コマンドに引数を直接指定する場合

csctransform -xsl <XSLファイル(マッピング定義)のパス>
             -informat <入力フォーマット定義ファイルのパス>
             -infile <入力ファイルのパス>
             -outformat <出力フォーマット定義ファイルのパス>
             -outfile <出力ファイルのパス>
            [-uocclass <文字コード変換UOCのクラス名>
             [-uocproperty <文字コード変換UOCの独自定義ファイルのパス>]]
            [-codetablerootpath <コード変換テーブルの格納パスのルートパス>]
            [-validate]
            [-debugtrace [-debugtracefilepath <デバッグ情報の出力先パス>]]
            [-cscdtsysprop <データ変換用システムプロパティファイルのパス>]
            [-undefinedcode {ERROR|REPLACE}]

(2)コマンドの引数をファイルに指定する場合

csctransform -f <データ変換コマンドプロパティファイルのパス>

機能

XML形式データとバイナリデータとを変換し,変換結果をファイル出力します。

このコマンドは,次の場所に格納されています。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSCTE\bin

コマンドを実行する場合は,この場所まで移動するかパスを指定してください。

コマンドの引数の指定方法には次の2種類があります。

システム環境変数COSMINEXUS_HOMEが正しく設定されていない場合,コマンドを実行するとエラーになります。

引数

(1)コマンドに引数を直接指定する場合

-xsl <XSLファイル(マッピング定義)のパス>

XSLファイル(マッピング定義)のパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できません。

-informat <入力フォーマット定義ファイルのパス>

入力フォーマット定義ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できません。

指定できるデータの種類は拡張子「.xsd」(XMLフォーマット)または「.fdx」(バイナリフォーマット)のファイルです。

-infile <入力ファイルのパス>

入力ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できません。

-outformat <出力フォーマット定義ファイルのパス>

出力フォーマット定義ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できません。

指定できるデータの種類は拡張子「.xsd」(XMLフォーマット)または「.fdx」(バイナリフォーマット)のファイルです。

-outfile <出力ファイルのパス>

存在する出力ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。出力先のディレクトリが存在しない場合はエラーになります。この引数は省略できません。

指定したパスに同名のファイルが存在する場合,ファイルを上書きします。同名のファイルが存在しない場合は,ファイルを新たに作成します。

-uocclass <文字コード変換UOCのクラス名>

文字コード変換UOCのクラス名を完全修飾名で指定します。この引数は省略できます。

文字コード変換UOCのクラス名は,この引数とデータ変換コマンドプロパティファイルのほかに,データ変換用システムプロパティファイルでも指定できます。指定が重複した場合は,次に示す優先順位に従って指定値が適用されます。

優先順位

プロパティファイル名/コマンド名

該当するプロパティ名/引数名

1

データ変換用システムプロパティファイル

csc.dt.ownCodeConverter.className

2

データ変換コマンドプロパティファイル

csctransform.uoc.class

3

csctransformコマンド

-uocclass

データ変換用システムプロパティファイルのcsc.dt.ownCodeConverter.classNameの設定については,「3.16.2 データ変換用システムプロパティファイル」を参照してください。

なお,文字コード変換UOCを使用する場合は,文字コード変換UOCのjarファイルをシステム環境変数CSC_DATA_TRANSFORM_CLASSPATHに設定してください。外部のjarファイルに定義されているクラスをカスタムファンクションや文字コード変換UOCから呼び出す場合も,該当するjarファイルを環境変数に設定する必要があります。

-uocproperty <文字コード変換UOCの独自定義ファイルのパス>

-uocclassオプションが指定されている場合に,文字コード変換UOCの独自定義ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できます。

-uocclassオプションが指定されていない場合は,この引数の指定は無効となります。-uocclassオプションを指定してこの引数を省略した場合は,独自定義ファイルを読み込まない状態で文字コード変換UOCのクラスがデータ変換時に実行されます。

-codetablerootpath <コード変換テーブルの格納パスのルートパス>

コード変換ライブラリで使用するコード変換テーブル格納パスのルートパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できます。

-validate

次に示すスキーマ検証を実施する場合に指定します。

  • 入力ファイル(XML)に対して,入力フォーマット定義ファイル(XML Schema)を使ったスキーマ検証を実施します。

  • 出力ファイル(XML)に対して,出力フォーマット定義ファイル(XML Schema)を使ったスキーマ検証を実施します。

この引数は省略できます。

-debugtrace

デバッグ情報を出力する場合に指定します。この引数は省略できます。

-debugtracefilepath <デバッグ情報の出力先パス> 〜<<コマンドを実行したカレントディレクトリ>>

-debugtraceオプションを指定している場合,デバッグ情報の出力先パスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できます。

この引数を設定していない場合,出力先を指定していない場合,または指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドを実行したカレントディレクトリにデバッグ情報が出力されます。

-cscdtsysprop <データ変換用システムプロパティファイルのパス>

データ変換用システムプロパティファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。この引数は省略できます。

データ変換用システムプロパティファイルは,Service Platformのデータ変換のシステムプロパティを指定したファイルです。指定方法については,「3.16.2 データ変換用システムプロパティファイル」を参照してください。

-undefinedcode {ERROR|REPLACE} 〜<<ERROR>>

バイナリデータの文字コード変換処理で,未定義の文字コードを検出したときの動作を指定します。この引数は省略できます。

指定できる値は次のとおりです。

  • ERROR

    未定義の文字コードを検出した時点でエラーとし,処理を終了します。

  • REPLACE

    未定義部分の文字コードを空白の文字コードに置換して処理を継続します。

(2)コマンドの引数をファイルに指定する場合

-f <データ変換コマンドプロパティファイルのパス>

データ変換コマンドプロパティファイルのパスを相対パスまたは絶対パスで指定します。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

データ変換コマンドプロパティファイル

csctransformコマンドの引数をJavaのプロパティファイル形式で列記したファイルです。使用できる文字コードはUTF-8だけです。

データ変換コマンドプロパティファイルの定義方法については,「3.16.1 データ変換コマンドプロパティファイル」を参照してください。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了しました。

1

異常終了しました。

注意事項