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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド


付録H.2 新規にインストールして運用環境のリポジトリを移行する手順

次の図に示す「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順に従って,サービスプラットフォームを旧バージョンから11-20へ移行してください。

図H‒1 新規にインストールする場合の移行手順(運用環境だけを移行する場合)

[図データ]

図H-1の「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)」の手順の詳細を次に示します。

なお,手順内で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「5. コマンド(運用環境・実行環境)」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)

バージョンアップ前の運用環境のリポジトリをエクスポートして,いったん退避します。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。

cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートしてください。

リポジトリのエクスポート方法の詳細については,「4.2 リポジトリのエクスポート」を参照してください。

(2) HCSCコンポーネントの削除(運用環境)

実行環境のHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントをすべて削除します。

csccompoundeployコマンドを運用環境で実行して,HCSCサーバに配備されているHCSCコンポーネントを削除してください。

csccompoundeploy -csc <HCSCサーバ名> -type {adapter|bp} -name <サービスアダプタのサービスID>

(3) HCSCサーバのアンセットアップ

バージョンアップする実行環境のすべてのHCSCサーバをアンセットアップします。

cscsvunsetupコマンドを運用環境で実行して,すべてのHCSCサーバをアンセットアップしてください。HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してアンセットアップしてください。

HCSCサーバのアンセットアップ方法については,「3.3.6 HCSCサーバをアンセットアップする」を参照してください。

(4) 各環境のアンインストール

運用環境および実行環境で旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールします。サービスプラットフォームのインストールディレクトリ以下のディレクトリ情報を退避したあとに,旧バージョンのサービスプラットフォームをアンインストールすることをお勧めします。

注意

アンインストールする場合,次の点に注意してください。

  • J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してからアンインストールしてください。

  • 組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してからアンインストールしてください。

09-00より前のバージョンから移行する場合の注意

09-00以降では次の製品はサービスプラットフォームに同梱されます。次の製品がインストールされている場合は,アンインストールすることをお勧めします。

  • Service Adapter for Flat Files

  • Service Adapter Architect for Flat Files

  • Service Adapter for FTP

  • Service Adapter Architect for FTP

  • Service Adapter for Message Queue

  • Service Adapter Architect for Message Queue

  • Service Adapter for Object Access

  • Service Adapter Architect for Object Access

  • Service Adapter for TP1

  • Service Adapter Architect for TP1

  • コード変換 - Development Kit

  • コード変換 - Server Runtime

  • コード変換 - Runtime

  • TP1/Client/J

(5) 各環境のインストール

運用環境および実行環境で11-20のサービスプラットフォームをインストールしてバージョンアップします。

(6) HCSCサーバの構築(運用環境)

前回作成したHCSCサーバと同一の環境を構築し,定義します。前回作成した次のファイルを基に,HCSCサーバを構築して定義してください。

テスト環境の場合は,HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしてください。

(7) リポジトリのアップデート

旧バージョンで作成したビジネスプロセスやサービスアダプタを使用する場合は,cscrepupdateコマンドを使用して,旧バージョンで作成されたリポジトリをアップデートします。

cscrepupdate -inputfile <アップデート前のリポジトリZIPファイル名> -outputfile <アップデート後のリポジトリZIPファイル名>

(8) リポジトリのインポート(運用環境)

(7) リポジトリのアップデート」でアップデートしたリポジトリをインポートします。なお,旧バージョンのリポジトリはインポートできません。

cscrepctlコマンド(-importオプション)を運用環境で実行してください。

リポジトリのインポート方法の詳細については,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。

(9) HCSCコンポーネントの配備(運用環境)

(8) リポジトリのインポート(運用環境)」でインポートしたリポジトリ情報に含まれるHCSCコンポーネントをHCSCサーバに配備します。「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でリポジトリをエクスポートしたときと同じ環境となるように配備します。

csccompodeployコマンド(-allオプション)を運用環境で実行してください。

HCSCコンポーネントの配備方法の詳細については,「3.1.8 サービスアダプタを配備する」および「3.1.13 ビジネスプロセスを配備する」を参照してください。

HCSCコンポーネントの配備後は,バージョンアップ前と同様にHCSCコンポーネントを操作できます。