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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編


付録J.1 TLSに関する設定

TLSに関する情報として設定する項目を次に示します。

表J‒1 TLSに関する設定

項目

設定内容

TLSの使用有無

次のどちらかを選択できます。

  • TLSを使用する

    TLSを使用します。TLSを使用してSMTPサーバに接続します。

  • TLSを使用しない(デフォルト)

    TLSを使用しません。SMTPでSMTPサーバに接続します。

TLSで使用するセキュリティ通信用プロトコル

使用できるプロトコルバージョンのうち,最適なものが自動で設定されます。

TLSで使用できるTLS暗号スイート

TLS接続で使用できるTLS暗号スイートは,メールアダプタで制限しません。

STARTTLSの使用有無

SMTPサーバとの接続にTLSを使用する場合,次のどちらかを選択できます。

  • STARTTLSを使用する(デフォルト)

    通常のSMTPで通信を開始し,「STARTTLS」と呼ばれる手順で双方がTLSに対応しているか確認したあとにTLSで再接続します。

  • STARTTLSを使用しない

    SMTP通信がすべてTLSによって暗号化されます。

接続先のSMTPサーバでSTARTTLSが処理できない場合,メールアダプタでエラーを発生させるかどうか

SMTPサーバとの接続にTLSとSTARTTLSを使用する場合,次のどちらかを選択できます。

  • エラーを発生させる

    接続先のSMTPサーバがSTARTTLSをサポートしていない場合,またはSTARTTLSの処理中にエラーが発生した場合,メールアダプタでエラーを発生させます。

  • エラーを発生させない(デフォルト)

    接続先のSMTPサーバがSTARTTLSをサポートしていない場合,またはSTARTTLSの処理中にエラーが発生した場合,SMTPを使用してSMTPサーバに接続します。

TLSで使用するメール送信ポート番号

メール送信用のポート番号は,要求電文smtp-port要素,またはメールアダプタ実行環境プロパティファイルのmailadp.smtp.portプロパティで設定できます。

TLSとSTARTTLSを使用する場合,一般的にポート番号に25番または587番を使用します。TLSを使用し,STARTTLSを使用しない場合,一般的にポート番号に465番を使用します。

TLSに関する情報は,要求電文またはメールアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できます。要求電文で設定できる項目の詳細は,「3.3.12(2) 電文フォーマットの作成」を参照してください。メールアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できる項目の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.13.3 メールアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。