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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


付録J.1 カラム定義ファイルの作成

カラム定義ファイルとは,DBアダプタの検索結果のPosition()[変換元列番号]とXMLスキーマの変換先要素名を関連づけるCSV形式のファイルです。

〈この項の構成〉

(1) 形式

カラム定義ファイルの形式を次に示します。

変換元列番号,変換先要素名[改行]
  :

カラム定義ファイルの構文を次に示します。

表J‒1 カラム定義ファイルの構文

項目

カラム定義ファイルの構文

カラム定義ファイル

( 行データ 改行コード )*

行データ

空白* [ 変換元列番号 空白* ] [ ',' 空白* 変換先要素名 空白* ]

改行コード

'\r\n' | '\r' | '\n'

空白

' ' | '\t'

変換元列番号

('0' | '1' | '2' | '3' | '4' | '5' | '6' | '7' | '8' | '9') +

変換先要素名

( MS932文字 - ( ',' | ':' | 空白 | 改行コード ) )+

(2) 定義例

付録I.1 例題」のデータベースの内容を例に,次のテーブル構成のデータをDBアダプタで取得する場合の,カラム定義ファイルの定義例について説明します。

表J‒2 テーブル構成(先頭行は列名を表す)

受注番号(INTEGER)

得意先コード(CHAR)

商品コード(CHAR)

受注個数(INTEGER)

1

AA001

0001

5

2

AB002

0001

1

3

AA001

0102

3

4

XA005

0103

1

5

AA001

0105

1

このテーブル構成のデータは,DBアダプタから次のように取得されます。

表J‒3 DBアダプタから取得したデータ(先頭行はデータの取得順(列番号)を表す)

1

2

3

4

1

AA001

0001

5

2

AB002

0001

1

3

AA001

0102

3

4

XA005

0103

1

5

AA001

0105

1

このように,DBアダプタから取得したデータは,列名をキーにして値を参照できないため,列名が要素名となるフォーマットに変換する必要があります。

そのため,カラム定義ファイルを使用して,DBアダプタから取得されたデータのどの列番号をどの要素名にマッピングするのかを定義します。

カラム定義ファイルの定義例

1,受注番号
2,得意先コード
3,商品コード
4,受注個数

このカラム定義ファイルの1行目は,DBアダプタが1列目のデータを[受注番号]にマッピングすることを表します。

このカラム定義ファイルを使用して自動マッピングすることで,DBアダプタから取得されたデータは次のように変換され,要素名(列名)をキーにして値を参照できるようになります。

表J‒4 テーブル構成(先頭行は列名を表す)

受注番号

得意先コード

商品コード

受注個数

1

AA001

0001

5

2

AB002

0001

1

3

AA001

0102

3

4

XA005

0103

1

5

AA001

0105

1

(3) 注意事項

カラム定義ファイルを作成するときの留意点について説明します。