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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


9.2.6 要求電文を作成する

サービスリクエスタからHCSCサーバの同期受付(Webサービス)に,サービス部品を要求する要求電文を作成します。サービスリクエスタから送信する要求電文の内容は,サービス部品側と同じ電文フォーマットで作成してください。要求電文の送信を次の図に示します。

図9‒4 要求電文の送信(標準の同期受付(Webサービス))

[図データ]

正常な要求電文の伝わり方については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「2.2 Webサービス(SOAP通信)を使用したサービスとの接続」を参照してください。

また,サービスリクエスタから同期受付(Webサービス)に送信する要求電文は,電文種別にXML電文とバイナリ電文の2種類があります。どちらの電文種別を使用するかは,サービス部品側で使用しているプロトコルによって異なります。電文種別がXML電文の要求電文とバイナリ電文の要求電文を次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) XML電文の要求電文

サービス部品側のプロトコルが次に示すものの場合,およびビジネスプロセスに対して要求を行う場合,XML電文の要求電文を送信できます。

XML電文の要求電文を次の図に示します。

図9‒5 XML電文の要求電文

[図データ]

注意事項

指定するXML文書(要求電文)の先頭には,必ずXML宣言を記述してください。XML宣言がない場合,またはXML文書中のユーザ電文にXML宣言がある場合,動作の保証はできません。

また,XML宣言の文字コードの指定(encoding)には,必ず「UTF-8」を指定してください。

(2) バイナリ電文の要求電文

バイナリ電文の要求電文を送信できるのは,サービス部品側で使用しているプロトコルがDBキューのときだけです。

なお,要求電文を指定しなかった場合,サービスアダプタでデータ変換処理が行われません。

バイナリ電文の要求電文を次の図に示します。

図9‒6 バイナリ電文の要求電文

[図データ]